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第32回 アニメ文化外交で、なぜコスプレが重要なのか?―ロシア「J FEST」
コスプレがなぜアニメ文化外交のなかで重要になるのか。今週はそんなテーマについて。
世界にはさまざまな常識や社会や文化が存在している。世界がお互いを理解するのは言うまでもないがほんとうに難しい。違いだけではない。そもそも相手のことを知らないという問題もある。知らなければ、また相手を知ろうとしなければそこに大きな誤解や偏見が生じてもしかたがない。
では、相手を理解しようとする気持ちを芽生えさせるためにはどうしたらよいのだろうか。
とてもシンプルな話だが、「好き」という言葉以上に大事なキーワードはないだろう。海外に友達を作る。これ以上の外交はないと言うのが、私が約5年間、文化外交活動で世界を周り続けた実感だ。
好きなものが同じ。それは友情への第一歩だ。いま、世界がつながるキーワードの一つに日本の現代文化があるとしたら、日本人はその重要性にまず自分たち自身がもっと気づくべきだろう。
世界にはさまざまな常識や社会や文化が存在している。世界がお互いを理解するのは言うまでもないがほんとうに難しい。違いだけではない。そもそも相手のことを知らないという問題もある。知らなければ、また相手を知ろうとしなければそこに大きな誤解や偏見が生じてもしかたがない。
では、相手を理解しようとする気持ちを芽生えさせるためにはどうしたらよいのだろうか。
とてもシンプルな話だが、「好き」という言葉以上に大事なキーワードはないだろう。海外に友達を作る。これ以上の外交はないと言うのが、私が約5年間、文化外交活動で世界を周り続けた実感だ。
好きなものが同じ。それは友情への第一歩だ。いま、世界がつながるキーワードの一つに日本の現代文化があるとしたら、日本人はその重要性にまず自分たち自身がもっと気づくべきだろう。


話をコスプレに戻す。世界がコスプレを愛している。これは疑いようのない事実だ。そして、コスプレを愛する人たちの多くが、日本をその本家と思ってくれている。これもまた事実だ。コスプレとは何かになりきることであり、その対象が歴史上の人物でも有SF映画でもかまわないのに、なぜ日本を本家と思ってくれるのか。日本のアニメがそれだけ世界の人たちの心を圧倒的につかんでいるからである。
コスプレを世界でもっとも斜めに見てしまっているのは、もしかしたらとうの日本人自身かもしれないと感じるほどに、残念でならない。
コスプレを世界でもっとも斜めに見てしまっているのは、もしかしたらとうの日本人自身かもしれないと感じるほどに、残念でならない。
アジアンビートの連載でも1年ほど前に紹介した、日本現代文化を紹介するモスクワ初冬の風物詩「J FEST」も今年で4回目を迎えた。私は1回目の企画から携わっているのだが、行くたびにロシアが好きになっていく。そこに集まってくれる2万人の日本ファンが私にとって大切な仲間になっているからだ。
初めてステージにあがった2009年11月。観客の熱い日本への想いを受けながら、いかに自分がロシアという国を知らなかったか、知ろうとしなかったかを実感させられた。必ずここに帰ってくるから。それはそのとき以来の、大切な約束になっている。
2012年12月1日、2日に開催されたJ FESTでもたくさんの感動をもらった。本連載でも改めて紹介するが、まずは日本を愛してやまない若者たちのコスプレ姿を見てほしい。
初めてステージにあがった2009年11月。観客の熱い日本への想いを受けながら、いかに自分がロシアという国を知らなかったか、知ろうとしなかったかを実感させられた。必ずここに帰ってくるから。それはそのとき以来の、大切な約束になっている。
2012年12月1日、2日に開催されたJ FESTでもたくさんの感動をもらった。本連載でも改めて紹介するが、まずは日本を愛してやまない若者たちのコスプレ姿を見てほしい。
ロシア「J FEST」全ロシアコスプレ大会の模様







J FESTでは全ロシアコスプレ大会が開催される。私も毎年審査員として参加しているが、参加者のコスプレへの愛には圧倒される。
J FESTへの観客としての日本人の参加は、たとえばパリのジャパン・エキスポなどと比較すると圧倒的に少ない。日本にとってさまざまなお互いに課題をもった隣国でもあるロシアの地を日本の若者たちが踏むきっかけになれば、これ以上の幸いはない。私は、そうしてお互いを理解しようと務める若者たちが作る未来を信じているし、そのためにできるかぎりの橋渡しができたらいいなと思っている。
J FESTへの観客としての日本人の参加は、たとえばパリのジャパン・エキスポなどと比較すると圧倒的に少ない。日本にとってさまざまなお互いに課題をもった隣国でもあるロシアの地を日本の若者たちが踏むきっかけになれば、これ以上の幸いはない。私は、そうしてお互いを理解しようと務める若者たちが作る未来を信じているし、そのためにできるかぎりの橋渡しができたらいいなと思っている。
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執筆者:櫻井孝昌氏プロフィール

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※次回は、モーニング娘。OGのリンリンにインタビュー。近況やアニメへの熱い思いを聞く。
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