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第34回 日本は愛されている!牧野由依ライブから上坂すみれビデオレターまで。モスクワJ FEST2012
「日本がいかに愛されているか、自分自身がステージに立って実感できました」
モスクワ・J FESTでのライブ終了直後、バックステージで、歌手・声優の牧野由依はこう語った。
日本が世界に愛されている。そのことにいちばん気づいていないのは日本人自身ではないだろうか。さまざまなメディアで私も語り続けてきたことのひとつだ。
世界に出ていきたい。プロデューサーとしての櫻井が、もっとも受ける相談はこれだ。その想いはよくわかる。日本のこれからの人口構成を考えても、そのことが日本経済自体にとっての死活問題であることは明確だからだ。
だが、組織という歯車のなかで、そうした個々の想いが消されていってしまうこともほとんだ。それもまた、私自身の悲しい実感でもある。
なぜ消されてしまうのだろうか。一言でいえば、世界に出ていく自信がないということだろう。
でも、そんなに世界は遠いのだろうか。
モスクワ・J FESTでのライブ終了直後、バックステージで、歌手・声優の牧野由依はこう語った。
日本が世界に愛されている。そのことにいちばん気づいていないのは日本人自身ではないだろうか。さまざまなメディアで私も語り続けてきたことのひとつだ。
世界に出ていきたい。プロデューサーとしての櫻井が、もっとも受ける相談はこれだ。その想いはよくわかる。日本のこれからの人口構成を考えても、そのことが日本経済自体にとっての死活問題であることは明確だからだ。
だが、組織という歯車のなかで、そうした個々の想いが消されていってしまうこともほとんだ。それもまた、私自身の悲しい実感でもある。
なぜ消されてしまうのだろうか。一言でいえば、世界に出ていく自信がないということだろう。
でも、そんなに世界は遠いのだろうか。




モスクワJ FESTは、組織というより、個々の小さな想いから始まった。そして、その小さな想いが大きな想いへと発展していった。私は、まさにその過程を自分のこととして体験させてもらってきた。
1年前、本連載でこんなふうに書いたことがある。
「J FEST」当日、私もステージとステージ、バックステージなどを1日中走り回っているが、その要所要所でトランシーバー片手に、必死の形相で運営に臨んでいる大使館スタッフの姿を見ると、胸が熱くなる。もちろん見たわけではないのだけれど、日本が貧しかったころ、日本の官僚たちは、明日の日本の未来を信じて、こんなふうに世界各地を走り回っていたのかなとつい想像してしまう。
第43回 モスクワっこの日本への愛を受け止める官僚たちの初冬
立ち上げの想いは、組織が大きくなるにつけ風化していくことが多いというのも悲しい経験値だが、モスクワJ FESTは、想いが個々にちゃんと引き継がれていっている。
モスクワっこたちの日本への愛が、それを可能にさせているのは間違いないだろう。モスクワの日本ファンが日本に触れる機会は、たとえばパリなどと比較して圧倒的に少ない。彼らがいかにJ FESTを待っていてくれているかは、これまでの経緯を知らなくても、ステージにたてば自ずとわかることだ。
牧野由依のライブを、私もモスクワっこたちと一緒に観客席で楽しませてもらった。歌を通して、日本とロシアがつながる。そんな素晴らしい瞬間に立ち会えること自体が幸せでならなかった。
1年前、本連載でこんなふうに書いたことがある。
「J FEST」当日、私もステージとステージ、バックステージなどを1日中走り回っているが、その要所要所でトランシーバー片手に、必死の形相で運営に臨んでいる大使館スタッフの姿を見ると、胸が熱くなる。もちろん見たわけではないのだけれど、日本が貧しかったころ、日本の官僚たちは、明日の日本の未来を信じて、こんなふうに世界各地を走り回っていたのかなとつい想像してしまう。
第43回 モスクワっこの日本への愛を受け止める官僚たちの初冬
立ち上げの想いは、組織が大きくなるにつけ風化していくことが多いというのも悲しい経験値だが、モスクワJ FESTは、想いが個々にちゃんと引き継がれていっている。
モスクワっこたちの日本への愛が、それを可能にさせているのは間違いないだろう。モスクワの日本ファンが日本に触れる機会は、たとえばパリなどと比較して圧倒的に少ない。彼らがいかにJ FESTを待っていてくれているかは、これまでの経緯を知らなくても、ステージにたてば自ずとわかることだ。
牧野由依のライブを、私もモスクワっこたちと一緒に観客席で楽しませてもらった。歌を通して、日本とロシアがつながる。そんな素晴らしい瞬間に立ち会えること自体が幸せでならなかった。

今年のJ FSSTでの私の講演には、JAM Projectと上坂すみれのビデオレターを持っていった。
本連載でも書いたが、JAM Projectリーダーの影山ヒロノブさんは、私がその背中を追わせていただいている存在だ。
第7回 世界と日本をつないだシンガー、影山ヒロノブ。冒険心を持って海外へ!
そして、上坂すみれは、本連載でも何度か書いたとおり、2年以上前、モスクワJ FESTの存在を私の新聞連載で知り、それがいかに日本とロシアにとって大切なイベントだと思うかを、いちばん最初にメッセージをくれた同志だ。いつか一緒にモスクワのステージに立とう。上坂と私にとって、それは大事な目標であり、約束なのだ。
第13回 ロシアを愛してやまない声優、上坂すみれが伝えたいこと、したいこと、その思い
上坂は現在、上智大学ロシア語学科3年生。ビデオレターは、ロシア語で、自分の言葉としてロシアやアニメのことを語ってくれた。その想いは、確実に観客の胸に届いていた。
そして、どれだけたくさんの日本人に、ロシアの若者たちの日本への愛を知ってもらえるか。それは私や上坂の大事な責務だと思っている。
本連載でも書いたが、JAM Projectリーダーの影山ヒロノブさんは、私がその背中を追わせていただいている存在だ。
第7回 世界と日本をつないだシンガー、影山ヒロノブ。冒険心を持って海外へ!
そして、上坂すみれは、本連載でも何度か書いたとおり、2年以上前、モスクワJ FESTの存在を私の新聞連載で知り、それがいかに日本とロシアにとって大切なイベントだと思うかを、いちばん最初にメッセージをくれた同志だ。いつか一緒にモスクワのステージに立とう。上坂と私にとって、それは大事な目標であり、約束なのだ。
第13回 ロシアを愛してやまない声優、上坂すみれが伝えたいこと、したいこと、その思い
上坂は現在、上智大学ロシア語学科3年生。ビデオレターは、ロシア語で、自分の言葉としてロシアやアニメのことを語ってくれた。その想いは、確実に観客の胸に届いていた。
そして、どれだけたくさんの日本人に、ロシアの若者たちの日本への愛を知ってもらえるか。それは私や上坂の大事な責務だと思っている。




これを読んでくださっている読者のみなさん、モスクワJ FESTを一度ご覧になってみませんか。それは、きっと明日の日本につながっていくと思うから。
J Pop Culture 見聞録←バックナンバー一覧はこちらから
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執筆者:櫻井孝昌氏プロフィール

ツイッターでも海外情報発信中 http://twitter.com/sakuraitakamasa/
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※次回は、J FEST最大の盛り上がりどころ、ファッションショーの模様を。
※次回は、J FEST最大の盛り上がりどころ、ファッションショーの模様を。