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【櫻井孝昌のJAPAN! JAPAN! JAPAN!】 第103回 なぜ「名探偵コナン」が人生を変えたのか?チーフプロデューサー諏訪道彦氏とアニメ制作、そして日本の「匠」を語る
日本のアニメを代表する作品のひとつ「名探偵コナン」。コナンとの出会いは、私の人生にとっても大きな転機となった。
私が20代、書籍の編集者だったとき、初めて行ったバーのカウンターで、その店の常連だった、コナンのチーフプロデューサー諏訪道彦さんと出会った。「名探偵コナン」のアニメがスタートしてまもないころの話だ。アニメはとうの昔に卒業したもの。勝手にそう思っていた自分の考えがいかに狭いものだったか、この出会いをきっかけに私は次々に実感していくことになる。
今回は、私にとって尊敬すべき先輩であり、親友でもある、諏訪道彦さんとの「名探偵コナン」アフレコスタジオでのショート対談を掲載する。

私が20代、書籍の編集者だったとき、初めて行ったバーのカウンターで、その店の常連だった、コナンのチーフプロデューサー諏訪道彦さんと出会った。「名探偵コナン」のアニメがスタートしてまもないころの話だ。アニメはとうの昔に卒業したもの。勝手にそう思っていた自分の考えがいかに狭いものだったか、この出会いをきっかけに私は次々に実感していくことになる。
今回は、私にとって尊敬すべき先輩であり、親友でもある、諏訪道彦さんとの「名探偵コナン」アフレコスタジオでのショート対談を掲載する。

チームワークがアニメ「名探偵コナン」の支え
櫻井: 「名探偵コナン」のテレビアニメが19年めということは、我々が出会ってから19年たったということですよね。
諏訪: そうそう。アニメが始まった年だったから。
櫻井: コナンのアフレコ現場に来ると、いつも初心に帰ってきた気がするんですよ。
諏訪: 僕らもそういう感じでやれているのかもしれないね、ここまで続けてこられたというのは。コナン役の高山みなみさんを僕らは座長と呼んでますが、アフレコ現場は座長のもとにみながチームとしてがんばってるんです。
櫻井: コナンのアフレコを初めて見学したとき、そのチームとしてのまとまりに感動したことをいまでも鮮明に覚えています。
諏訪: 制作陣も含め、ゆるがないチームワークが「コナン」の支えです。
櫻井: 最初に見たアフレコ現場が「コナン」で本当によかったと思ってるんですよ。うわ、“神の現場”だと思いました。
諏訪: そうそう。アニメが始まった年だったから。
櫻井: コナンのアフレコ現場に来ると、いつも初心に帰ってきた気がするんですよ。
諏訪: 僕らもそういう感じでやれているのかもしれないね、ここまで続けてこられたというのは。コナン役の高山みなみさんを僕らは座長と呼んでますが、アフレコ現場は座長のもとにみながチームとしてがんばってるんです。
櫻井: コナンのアフレコを初めて見学したとき、そのチームとしてのまとまりに感動したことをいまでも鮮明に覚えています。
諏訪: 制作陣も含め、ゆるがないチームワークが「コナン」の支えです。
櫻井: 最初に見たアフレコ現場が「コナン」で本当によかったと思ってるんですよ。うわ、“神の現場”だと思いました。


諏訪: それがちょうどコナンが始まったときだったというのも、我々の縁だよね。
櫻井: だから僕もコナンと一緒にいろいろなことをしてきたと勝手ながら思わせてもらっています。
諏訪: この19年間、櫻井さんもいろいろなことをしてきたなかで、コナンが何かの支えになってくれていたなら嬉しいですよ。
櫻井: 諏訪さんが、アニメ「名探偵コナン」のチーフプロデューサーとして大切にしていることは?
諏訪: 新しいこと、いままでやってないことにつねにチャレンジしていくことでしょう。劇場版ではとくにそのことが大事だと思っいます。ただし、それは奇をてらうのではなく、どうしたらいちばんおもしろい「名探偵コナン」になるかを考えたうえでのチャレンジということです。

櫻井: だから僕もコナンと一緒にいろいろなことをしてきたと勝手ながら思わせてもらっています。
諏訪: この19年間、櫻井さんもいろいろなことをしてきたなかで、コナンが何かの支えになってくれていたなら嬉しいですよ。
櫻井: 諏訪さんが、アニメ「名探偵コナン」のチーフプロデューサーとして大切にしていることは?
諏訪: 新しいこと、いままでやってないことにつねにチャレンジしていくことでしょう。劇場版ではとくにそのことが大事だと思っいます。ただし、それは奇をてらうのではなく、どうしたらいちばんおもしろい「名探偵コナン」になるかを考えたうえでのチャレンジということです。

©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996
映画 2014青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
映画 2014青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
バルセロナの「サロン・デル・マンガ」
櫻井: 諏訪さんとは海外もいろいろ行きましたよね。最初に二人で行ったのが2008年10月のバルセロナ「サロン・デル・マンガ」。涼宮ハルヒたちのコスプレイヤーたちが僕らのために、目の前で踊ってくれた「ハレ晴レユカイ」は、当時の僕らには衝撃でしたよね。
諏訪: 櫻井さんが話してくれていた海外での話が、実際に目の前で繰り広げられている。百聞は一見にしかずの最たるものだったよね。あのときに、僕の中でも別のスイッチが入ったと思ってます。
櫻井: 中国の重慶でのアニメフェアで、熱狂的にアニメファンに歓迎もされました。反日は報道されても、なかなか親日は報道されない。事実にはAとBだけではなく、CもDもあるのだということをいちばん感じた瞬間でもありました。
諏訪: まったくそうだよね。自分でその場に行って、見たことのリアルさ。まさにミステリーで言うところの現場百回そのものでしょう。
櫻井: アニメが日本を紹介する大使のようになっているのが嬉しいです。アニメを通して日本食を知るとか、日本人の生活を知るとか。
諏訪: 櫻井さんが話してくれていた海外での話が、実際に目の前で繰り広げられている。百聞は一見にしかずの最たるものだったよね。あのときに、僕の中でも別のスイッチが入ったと思ってます。
櫻井: 中国の重慶でのアニメフェアで、熱狂的にアニメファンに歓迎もされました。反日は報道されても、なかなか親日は報道されない。事実にはAとBだけではなく、CもDもあるのだということをいちばん感じた瞬間でもありました。
諏訪: まったくそうだよね。自分でその場に行って、見たことのリアルさ。まさにミステリーで言うところの現場百回そのものでしょう。
櫻井: アニメが日本を紹介する大使のようになっているのが嬉しいです。アニメを通して日本食を知るとか、日本人の生活を知るとか。

諏訪: そのことを日本人自身が知らないでいることが多かった。以前より報道などで多少は知られるようになっても、そのことが実感として伝わらない状況が、残念ながらいまだに続いている気がしてなりません。
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