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第11回 入場までに2時間並ぶ!上海の同人誌イベントCOMICUPは大盛況
中国の同人誌イベントが熱い。その話は、中国の若い友人たちから再三再四聞いていた。いつか行かなければと思っていたのだが、その最初の機会が2010年12月12日にやってきた。上海で定期的に開催されている、COMICUPへの参加だ。
朝10時、会場に到着するとすでに長蛇の列ができている。あまりにも来場者が多く、入場規制が行なわれていたのだ。小雨がときどきちらつくなか、私が入場するまでに2時間かかったが、周囲にあきらめて家路に着く人はいなかった。みな気合い満々という感じだ。
朝10時、会場に到着するとすでに長蛇の列ができている。あまりにも来場者が多く、入場規制が行なわれていたのだ。小雨がときどきちらつくなか、私が入場するまでに2時間かかったが、周囲にあきらめて家路に着く人はいなかった。みな気合い満々という感じだ。

入場待ちのときからコスプレ率が高かったのだが(すでに地下鉄の中にもいた)、会場内はまさにコスプレ天国といった状況。入場している人の半数がコスプレをしているのではないかという勢いである。上海のコスプレ最新事情に関しては次回改めて報告する。
COMICUPは、毎回50万人以上を動員する日本のコミケを小さくした感じと言えばイメージしやすいだろう。雰囲気はコミケとまったく変わらない。
こうして改めて現場にいて思うことは、中国に同人マンガを書く人がこんなにもいるのだという事実。そして、日本のマンガやアニメに対する圧倒的な愛だ。

▲会場の中は、人また人。熱気でいっぱいだった。
COMICUPは、毎回50万人以上を動員する日本のコミケを小さくした感じと言えばイメージしやすいだろう。雰囲気はコミケとまったく変わらない。
こうして改めて現場にいて思うことは、中国に同人マンガを書く人がこんなにもいるのだという事実。そして、日本のマンガやアニメに対する圧倒的な愛だ。

日本人の姿はほとんどない。だが、COMICUPの中はまさに日本そのものだった。
日本語を話す男子に話しかけられた。
「日本人ですか?」
「ええ。あなたはオタクですか?」
「もちろんです!」
彼は嬉しそうに答えてくれた。
「日本と中国の明るいニュースをもっと日本でも伝えてください」
上海で何人もの若者にそう言われた。COMICUPのような同人イベントが中国にたくさんあることを日本人はほとんど知らない。ニュースで報道されることもない。なぜか。それは、こうしたイベントが「日常」の延長にあるからだ。
だが、国境を越えてお互いがお互いを理解するのは、日常あってのことだろう。そこには価値観の共有がある。
私は、こうした日本のポップカルチャーを愛してくれる若者の日常を、ジャーナリストとしてもっと日本に伝えていこうと改めて思った。

▲コスプレでブースに。売るほうも買うほうもCOMICUPを1日楽しみまくる。
日本語を話す男子に話しかけられた。
「日本人ですか?」
「ええ。あなたはオタクですか?」
「もちろんです!」
彼は嬉しそうに答えてくれた。
「日本と中国の明るいニュースをもっと日本でも伝えてください」
上海で何人もの若者にそう言われた。COMICUPのような同人イベントが中国にたくさんあることを日本人はほとんど知らない。ニュースで報道されることもない。なぜか。それは、こうしたイベントが「日常」の延長にあるからだ。
だが、国境を越えてお互いがお互いを理解するのは、日常あってのことだろう。そこには価値観の共有がある。
私は、こうした日本のポップカルチャーを愛してくれる若者の日常を、ジャーナリストとしてもっと日本に伝えていこうと改めて思った。

毎週水曜日更新!
※次回連載は、コスプレ天国COMICUPに見る上海最新コスプレ事情!
※次回連載は、コスプレ天国COMICUPに見る上海最新コスプレ事情!
執筆者:櫻井孝昌氏プロフィール

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