- ホーム
- J Pop Culture 見聞録
- 第30回 世界コスプレサミット。各国代表の雄姿を目撃せよ
第30回 世界コスプレサミット。各国代表の雄姿を目撃せよ
2011年8月6日、7日の両日、名古屋で毎年恒例の世界コスプレサミットが開催された。
本年度は、アメリカ、イタリア、オーストラリア、オランダ、韓国、シンガポール、スペイン、タイ、中国、デンマーク、ドイツ、日本、フィンランド、ブラジル、フランス、マレーシア、メキシコの17カ国が参加した。
コスプレほど世界と日本の認識に差があるものはないなと海外に行くたびに思うのだが、この両日の名古屋だけは世界と思いが共通している。大須や栄の商店街をコスプレイヤーが普通に歩いているさまを見るのは、本連載でも紹介してきた、サロン・デル・マンガのバルセロナ、OTAKONのボルチモア、COMICUPの上海にいるかのようだ。
世界中がコスプレの本家は日本、日本のアニメやゲームのキャラをコスプレしてこそコスプレと思っているのに、とうの日本人はそのことに気づいていない。世界に愛される日本ポップカルチャーに対する日本と世界の認識の違いの縮図ともいえる状況がコスプレなのだ。
本年度は、アメリカ、イタリア、オーストラリア、オランダ、韓国、シンガポール、スペイン、タイ、中国、デンマーク、ドイツ、日本、フィンランド、ブラジル、フランス、マレーシア、メキシコの17カ国が参加した。
コスプレほど世界と日本の認識に差があるものはないなと海外に行くたびに思うのだが、この両日の名古屋だけは世界と思いが共通している。大須や栄の商店街をコスプレイヤーが普通に歩いているさまを見るのは、本連載でも紹介してきた、サロン・デル・マンガのバルセロナ、OTAKONのボルチモア、COMICUPの上海にいるかのようだ。
世界中がコスプレの本家は日本、日本のアニメやゲームのキャラをコスプレしてこそコスプレと思っているのに、とうの日本人はそのことに気づいていない。世界に愛される日本ポップカルチャーに対する日本と世界の認識の違いの縮図ともいえる状況がコスプレなのだ。







本連載の意図には、いかに日本のポップカルチャーを通して日本が世界に愛されているかを知ってもらうこともある。
まずは、世界各国のコスプレイヤーの雄姿の写真をじっくり堪能してほしい。チャンピオンシップの前日、大須でのコスプレパレードのときの写真だ。世界各国代表の後に続き、日本のたくさんのコスプレイヤーたちが商店街を歩いていく姿は圧巻だ。
各国代表は激しい予選会を勝ち抜いてきた精鋭たち。イタリア、スペイン、メキシコの予選会で審査員としてその激戦を目の当たりにしてきた私には、彼らがどんな気持ちで名古屋の地に立っているかがよくわかる。スペインチームが舞台上で号泣したのは9カ月前のことだ。
まずは、世界各国のコスプレイヤーの雄姿の写真をじっくり堪能してほしい。チャンピオンシップの前日、大須でのコスプレパレードのときの写真だ。世界各国代表の後に続き、日本のたくさんのコスプレイヤーたちが商店街を歩いていく姿は圧巻だ。
各国代表は激しい予選会を勝ち抜いてきた精鋭たち。イタリア、スペイン、メキシコの予選会で審査員としてその激戦を目の当たりにしてきた私には、彼らがどんな気持ちで名古屋の地に立っているかがよくわかる。スペインチームが舞台上で号泣したのは9カ月前のことだ。
今回の代表のなかでは、スペインとメキシコチームは、私が審査員として選んできた。再会を喜び合う。スペインチーム(私生活でも夫婦!)の二人に記念撮影時に嫁さんのほうの足を持つように指示されたのは笑えたが。
翌日のチャンピオンシップ。優勝は3度目となるブラジル。2位はイタリア、3位は中国。コスプレ強国の3カ国が順当に並んだ結果となった。ブラジルの優勝は3度目。今年のチームは2回目の賜杯である。その強さは本物だ。
実際、この3つの国でのコスプレ熱の高さは半端ではない。ブラジルでは、国会で外交委員長とコスプレについて懇談していたら、審議中の議事堂の議長席に引っ張り上げられた。イタリアの予選会では、どのチームを名古屋に送るのがふさわしいか、6,000人の観客を長時間待たせても熱い審議を繰り変えす審査会を目撃した。
翌日のチャンピオンシップ。優勝は3度目となるブラジル。2位はイタリア、3位は中国。コスプレ強国の3カ国が順当に並んだ結果となった。ブラジルの優勝は3度目。今年のチームは2回目の賜杯である。その強さは本物だ。
実際、この3つの国でのコスプレ熱の高さは半端ではない。ブラジルでは、国会で外交委員長とコスプレについて懇談していたら、審議中の議事堂の議長席に引っ張り上げられた。イタリアの予選会では、どのチームを名古屋に送るのがふさわしいか、6,000人の観客を長時間待たせても熱い審議を繰り変えす審査会を目撃した。

中国では、大きなアニメフェアの開会式で市の要人が挨拶する前で多数のコスプレチームがプラカードを持って整列する、まるで甲子園の開会式のような現場にも立ち会った。
毎年の結果を見て行くと、やはり強い国には強いだけの理由があるなと思う。
名古屋以外の日本人にも、世界コスプレサミットはぜひ一度は訪ねてもらいたい日本を代表するイベントなのだ。
毎年の結果を見て行くと、やはり強い国には強いだけの理由があるなと思う。
名古屋以外の日本人にも、世界コスプレサミットはぜひ一度は訪ねてもらいたい日本を代表するイベントなのだ。




毎週水曜日更新!
※次回は、中国北部の巨大アニメフェア、長春国際動漫芸術祭をレポート。
※次回は、中国北部の巨大アニメフェア、長春国際動漫芸術祭をレポート。
執筆者:櫻井孝昌氏プロフィール

ツイッターでも海外情報発信中 http://twitter.com/sakuraitakamasa/