マタギキ AKIHITO 氏(4/13)
3.僕の人生を決めた人

スクリーミング・マッド・ジョージさんは特殊メイクの世界ではパイオニア的な人で、「プレデター」や「エルム街の悪夢」など世界的にヒットした映画で、特殊メイク担当として携わっています。皆さんに馴染み深いところでは、元プロ野球選手の新庄剛選手が登場の時にかぶっていたパフォーマンス用のお面を作っていた人です。日本人で初めてアメリカのハリウッドで成功した人です。
僕が高校2年生の時に、彼のドキュメンタリー番組を観て、この業界を目指すことを決めました。アメリカで活躍している日本人がいるというだけで、僕の中ではかなりすごいことだったのですが、しかも、大好きなハリウッド映画の世界で活躍しているわけですよ。彼の姿を見た時に、これまで抑圧されていた“図画工作魂”に火がついたんでしょうね。“この世界しかない!”ってな感じでガツンときました。
駆け出しの頃は、スクリーミング・マッド・ジョージさんに憧れていたので、彼の作品をリスペクトしてグロテスクなものばかり作っていました。手首から目が生えたり、彼の発想はぶっ飛んでいましたし、かなり刺激的でしたからね。よく皆さんに造形の世界を目指すのであれば、人形師や原型師などのきれいな作風を目指すのが一般的ではないかということを言われます。でも、当時の僕は人と違ったインパクト与えたかったんです。