マタギキ AKIHITO 氏(8/13)
7.クリエイターへの道 その②

「特殊メイク王選手権」で3連覇したこともあり、そこそこ名前も売れたので、映画「アナザヘブン」の特殊メイクを担当したり、円谷プロダクションのTVシリーズ「ウルトラマンコスモス」のメイン怪獣デザイナーなどを担当させて頂きました。当時は、特殊メイクと言いながらも、映画の仕事はそこそこでコンサートなどに使う小道具や舞台のセットなんかの仕事が多かったですね(笑)。
業界の内情を少し話すと、特殊メイクの人達はそれ一本で食べていくことは難しいです。だから、お化け屋敷などアトラクションのメイクをしたり、食玩の原型師をやったり、なんでも作れる人達です。
海外でも賞を取りましたし、業界では名も通るようになりましたが、思うほど仕事はきませんでしたし、びっくりするほどの報酬をもらったわけでもありません。加えて、自分が思うような仕事をすることもできませんでした。日本の業界でやって行くことに、ものすごく頭打ちを感じるようになりました。そこで、文化庁の研修制度を利用して2002年に渡米しました。
職なし、コネなしの状態でアメリカに来て、一番最初にやらなきゃいけなかったことは、自分の売り込みでした。全くと言って良いほど英語が喋れませんから、最初は怖かったですよ。電話できるようになるのに1ヶ月かかりました。1回かけてみると、吹っ切りれて後はイケイケでしたね(笑)。30社以上に履歴書を送りました。渡米してから仕事が決まるまでに3ヶ月ぐらいかかりました。