マタギキ 元祖爆笑王 氏(3/15)
2. “笑いをプロデュースする”という仕事

今では、元祖爆笑王の名前で『爆笑一番』や『お笑い検定』といったプロデュース業もやっています。爆笑一番は秋田県で行いました。500人規模のホールで行いましたので、入場料から収入(予算)を決めて芸人のブッキングを決めます。この場合は5組の芸人でやりましたが、収入(予算)に応じて芸人の数は変動するわけです。出場する芸人のランクは同じくらいの方々で、ぶっちゃけで言いますと、ギャラはみんな同じです(笑)。出る芸人の数でタレントに関するコストが決まりますので、ギャラを含めた交通費や宿泊費を計算して、イベントを運営することがプロデューサーの大まかな仕事です。一番肝心なことはイベント内容の構成。漫才ばかり続いてもお客さんは飽きますので、漫才、コント、女性といったバラエティーに富んだ順番で見せることで、楽しませることも仕事です。脚本を書く作業と一緒のような感じです。
お笑い検定は、アナウンス学院が主催する、中高生をターゲットとした「次世代発掘」のプロジェクトです。大賞をとれば、全てが無料で通うことができる特待生として専門学校に入学できるんですが、ほとんどいませんね。笑いの定義は難しいもので「誰が面白い」という明確な定義づけをすることは難しい。皆さんもあるように、好きな芸人もいれば嫌いな芸人もいるでしょ。だからとにかく「みんなが笑ったら=芸人が笑わすことができれば」賞をとるレベルに達すると思っています。そういった笑いをベースにしたイベントにも携わっています。『お笑い芸人直伝 鉄板フレーズ100選』や『3秒で場をつかむ技術』などの執筆活動もやっていまして、「笑いに特化」したことをなんでもやっている感じですかね。