マタギキ 元祖爆笑王 氏(5/15)
4.元祖爆笑王とテレビ-2
長く続く番組には法則があります。妥協を許さずに、番組のことすべてを一日にで決めることです。例えば、めちゃイケは月曜日に会議を行います。何故かというと、土曜日に放送がありますから月曜日に視聴率がでます。その中でも毎分視聴率というものがあり、1分毎の視聴率がグラフで見ることができます。この芸人を映した場合は数字が下がる、あのタレントを映したら上がるなど、細かな数字の動きを見ながら、CMのポイント、コンテンツ企画の内容などを考えています。他社の番組と戦って「より多くの視聴率を獲得するため」に考え抜いています。だから毎週月曜日の18時から翌朝の朝9時まで会議をやっています。ここで構成、台本、すべてのことを決めてしまうんです。
2002年に『日韓親善ライブ 笑ってチョゴリ』という番組で、日本民間放送連盟からテレビエンターテインメント最優秀賞を頂きました。ちょうどこの年は日韓共催のサッカーワールドカップが行われる年でした。自分の持ち味である「お笑い」をベースに日韓の橋渡しができるコンテンツがないかと考えて作った作品です。お笑い芸人に韓国語を勉強させて、韓国で韓国語の漫才やコントを披露する様を、ドキュメントタッチで追いかけた番組です。
2002年に『日韓親善ライブ 笑ってチョゴリ』という番組で、日本民間放送連盟からテレビエンターテインメント最優秀賞を頂きました。ちょうどこの年は日韓共催のサッカーワールドカップが行われる年でした。自分の持ち味である「お笑い」をベースに日韓の橋渡しができるコンテンツがないかと考えて作った作品です。お笑い芸人に韓国語を勉強させて、韓国で韓国語の漫才やコントを披露する様を、ドキュメントタッチで追いかけた番組です。

韓国では実際、あまりウケませんでした。当時、日本でも人気のあった芸人たちが持ちネタを「そのまま韓国語のアレンジ」したのですが……、特に苦労したのが漫才でした。日本で言うところの「ツッコミ」で相手を叩く行為は、韓国では単なる暴力になりますのでNGなんです。芸人たちはいろいろ試行錯誤しましたが、やはり文化の違いはしょうがないことだと思います。そんなこんなで、笑いを通して韓国と日本の文化を分かり易く伝えることが出来たのが受賞につながってのではないでしょうか。