マタギキ 元祖爆笑王 氏(4/15)
3.元祖爆笑王とテレビ-1

放送作家や構成作家って何なんですか? とよく質問されますが、簡単に言うとどれも同じです。放送作家は放送と付いていますから「テレビ放送の内容」を作る人。構成作家は、吉本新喜劇のような「イベント=テレビで放送しない内容」を作る人です。
何をやっているかと言いますと、皆さんもこ存じかと思いますが、今日もありましたよね、前説があって本番のトークショーに入る「進行を管理=台本を書くこと」が、まず、第一の仕事です。さらに、めちゃイケであった「数取団」や「色取り団」といったゲームコーナーの企画(コンテンツ)を考えるのも仕事です。それからテレビ番組には必ずCMが入ってきます。番組の構成を見ながら、どのタイミングでCMを差し込むのかを考えます。例えばめちゃイケで、やべっち寿司に入る前にCMを入れた方がより効果的に番組を盛り上げることができるといった構成を考えることも放送作家の仕事。その中でも、一番大きな仕事は台本や番組の企画書を書くことですね。構成次第では、番組の視聴率に直接つながりますから、裏番組のことや流行りなど色々なことを知っていなくてはいけません。
1990年、26歳の時、僕のデビュー作は『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』でした。この時初めて番組の最後に流れるスタッフロールに名前が載りました。このスタッフロールの構成という箇所に名前が載っている人たちが放送作家です。当時は各担当者の出身地を掲載していましたので、自分の本名と出身地がテレビで流れることで親にも自分の仕事を伝えることができた、思い入れのある作品の一つです。それから、1994年に『学校では教えてくれないこと!!』、1996年に『出動!ミニスカポリス』、『とぶくすり』、『めちゃ×2イケてるッ!』、など皆さんご存知の「人気番組」と言われるものに関わることができました。