マタギキ 元祖爆笑王 氏(8/15)
7.笑いの技術があなたを救う

本にも書いていますが、コミュニケーションとは初めて会う場合は「つかみ」で会話の9割は決まりますね。このことは笑いもに通じるところがあり、長年携わってきた中で、これを成功させるテクニックを3つにまとめました。
1つは「見た目のインパクトでつかむ」こと。今日、僕が前説に連れてきた芸人は、ピンクのジャケットを着ています。顔に特徴がない分、皆さん名前は覚えないでしょうが、ピンクのジャケットを着た芸人というインパクトは脳裏に残ると思います。サラリーマンやOLの方々は、ここまで突拍子もないことはできないでしょうから、ちょっと髪型を変えてみたり、メガネをかけてみたり、少しだけ人と違ったものを身につけてみたり、服装、髪型、装飾品を変えてみればインパクトがつくのではないでしょうか? 話のきっかけをこちら側から作るということですね。何かなければ微妙な空気が流れるじゃないですか(笑)。
2つ目は「一発ギャグ」でつかむこと。芸人さんではないので、ギャグというより「一発芸」でも良いと思います。例えば手品のような。一発ギャグというとハードルが上がりますが、要は相手に「自分が面白い人だ」と思わせること。笑いを持っている人の方が親しみやすいですから、コミュニケーションや物事が進みやすいと思います。
3つ目は「相手いじりでつかむ」こと。僕がいつもすることは、必ず相手の特徴を見つけていじることです。例えば、名刺交換の際に相手の名刺を見ていじってみたり、自分の名前を紹介する時は裕幸(ひろゆき)を「石原裕次郎の“裕”に不幸の“幸”」と言えば笑いも取れますし、相手の印象にも残りますし、会話も進みます。