マタギキ 元祖爆笑王 氏(9/15)
8.つかむためには準備が必要

準備するということは、ネタを「広く浅く収集すること」です。今テレビに出ている、ビートたけしさんや明石家さんまさん、タモリさんは、ネタの引き出しが沢山あります。「政治・経済、グルメ、スポーツ、エンターテインメントなんでも来い」というくらい全て引き出しの中がいっぱいにつまっています。特にタモリさんはすごいです。なぜ30年もの間、フリートークスタイルのコーナー「テレフォンショッキング」が続けられたかというと、相手が喋ったことのワードを全て広げられるからです。とにかく知識が広い。広く浅くても良いから、毎日ネタの知識を吸収されている方です。余談ですが、芸人さんやタレントさんの控え室に新聞や週刊誌を置いているのは、広く浅くネタを収集しトークの幅を広げてもらうため。
加えて、誰にも負けない得意分野を持つことです。これは、浅く広い知識を持つことは皆がやっていることですから、そこから飛び抜けるためのものです。浅く広い知識の中に、1つで良いので深堀するんです。これだけは誰にも負けないという強みをどんどん深く掘って行くことが大切だと思います。1つだけ掘り進んで行くとそれは「オタク」になります。オタクになってしまうとコミュニケーションに偏りができてしまうので、あくまでも広く浅い知識を持ちながらの深堀が大事。
さらに、相手を調べて保険をかけることも大事です。相手のことを知っていないと失敗することもありますから。僕はカツラの芸能人の方と話す時に、頭を見てしまうという失敗がありました。だからマイナスもありますし、もちろんプラスもあります。どんなプラスかというと、相手がボーリング好きであることを知っていれば、話で盛り上がることができますし、話をふられた方も気分良いですよね。だから、僕は初めて会う人の情報は色々な人から聞くようにしています。人にはNGワードがあるじゃないですか。いくらつかんでも、それを言っただけで全てが台無しになりますからね。
最後は、かっこつけず時にはバカになることです。知らなかったら、知らないんで良いです。変に知ったかぶりしてカッコつける必要はないと思います。そうすることで仲良くなれるわけがありません。仲良くなって長く付き合ってもらうためには自分を知ってもらわないといけない。地を出していた方が付き合いやすいじゃないですか。特に今の時代は自然体でいる方が色々な人に受け入れられやすい時代ですからね。