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マタギキ 小森 陽一氏(6/12)

5.「人を如何に助けるか」を描く

小森陽一
 僕の作品は「人が如何に死ぬか」ではなく、「人を如何に助けるか」ということに焦点を当てて書いています。どうしてこの様な考えに至ったかというと、映画でも漫画でも、僕にはあまりにも多くの人が簡単に死んでいく姿が描かれているように見えたのです。人を殺そうと思えば一人でできます。人を助けようとすると、本当に何人もの力が必要となります。その時、「真逆をやろう」と思いました。
 もう一つの理由は、これまで多くの取材をしてきましたが、僕自身、未だにレスキューする人の気持ちが解らないからです。レスキュー隊は自分も死ぬかもしれないわけです。自らの命を危険にさらして、他人の命を助けるわけです。皆さんはこの事実を深いところで理解できますか? それを「一生懸命に見る=取材する」ということが僕の使命だと思っています。

 潜水士は「水中で酸素ボンベを背負わずに何分間意識を保って行動できるか」という訓練をします。訓練は過酷そのものです。失神するまでやります。3分38秒で意識を無くせば、3分37秒まで意識をもって動けるという事実を自らの体に刻み込むわけです。
それは、パニックにならないようにするという意味もあります。自分はその時間内であれば冷静に動ける、判断ができるということを体に刻み込むために、徹底的に訓練で追い込んでいきます。
 特殊救難隊と潜水士の現場での仕事に差はありません。まったく同じことを皆ができます。ただ、何が違うかというと「判断の時間」が違います。例えば、一般の潜水士の方が救助方法で30秒悩んだとします。それを特殊救難隊は5秒で判断を下し、残り25秒を動きます。この判断力の早さが違いです。判断の成否よりスピードを重視します。彼らを取材すると必ず、「判断する時間を短縮すればそれだけ動けるでしょ」とズバッと返事が返ってきます。
 でも、僕が取材をしている潜水士やハイパーレスキュー達は、普段は「気のいい兄ちゃん」です。本当に僕らと変わることのない普通の人達ですよ。冗談も言えば、子供のおむつを換えたりもしています。何か特別な感じがするわけではありません。しかし、彼らは、救助要請が入るとスイッチが入ります。そんな人達なんです。

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