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マタギキ 遠山正道 氏(11/17)

10.「PASS THE BATON」について

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 「PASS THE BATON」はリサイクルショップです。東京の丸の内と表参道に店があります。ちょうどリーマンショック後だったので、つるつるピカピカの新しいモノを作って余らしてももったいないなって思っていたんです。

 丸の内は日本の中心的な商業施設です。そこにギャップを作りたいと考えました。初めは質屋とかを考えたのですが、金融業の免許が必要かもしれなくて、めんどくさそうだったので、いろいろ考えてリサイクルショップにしました。世の中のリサイクルショップって、ひどい場合だとゴミ寸前のモノなんかもあるじゃないですか。一方で、ササビーズなどのオークションでは、ピカソの絵が30億で売買されます。考え方としては、誰かがいらなくなった絵を他の誰かが買うっていうリサイクル行為があるじゃないですか。両極端なものはありますが、その中間のちょうど良い感じのモノがないと思って、さらに丸の内というエリアでリサイクルショップというギャップも意外性があって良いと感じて始めました。

 モノに宿るストーリーを知ると、価値の感じ方が変わります。だからPASS THE BATONでは、個人の方が名前と顔とプロフィールとモノのストーリーを添えて出品します。分かり易い例で言うと、ある人がワンピースを持っているとします。普通のワンピースに見えるのですが「私このワンピースを着て2回告白されました。モテワンピースなんです」そんなストーリーを添えて出品します。同じワンピースでも、そういったモノの背景が加われば俄然購買欲が湧いてきますよね。このような話をしていると、さまざまな方面の企業からコラボレーションの機会を頂くことがあります。意義がしっかりしていれば、企業は面白がって協力してくれることが多いですね。

 もしモノが多くある場所が赤くなる地球儀があるとします。そうすると、東京、日本は真っ赤に染まることでしょう。その赤い色を地球全体に薄くピンクに均していくイメージがPASS THE BATONのブランドカラーなんです。ネクタイ屋にしても、リサイクルショップにしても、僕は発明をしているわけではありません。自分の会社を人物に置き換えると「スマイルズさん」はスープも好きですし、洋服が気になるし、映画も好きだったり恋愛もしたいし、色々なことに対する普通の人としての感じ方、楽しみ方、興味を形にするとこうなっただけなんですね。だから、うちの会社にマーケティングはありません。“良い感じがどうやって形になっていくのか”が重要です。

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