マタギキ 米原 康正氏(13/15)
12.日本人のここがダメ

僕が海外を周っていて痛切に感じることは、「オリジナルなものをカッコいいと言えない日本人」ということです。海外では面白いことをやっている連中が集まると「これ面白いから、どんな風に形にしていこうか」など具体的な話が即座にできます。日本でまず新しいことをやると、最初に「それは受けるのか」「これは上司に解るか」という話になります。僕が心がけて言うことは「上司がどう思うかの前に、君自身がどう考えているのか」ということ。大概は「僕は好きですが上司は……」とった話になり最初に戻るワケです。会社組織でも、そうではなくとも、「僕はこれが好き」という気持ちを周りの人間にどう見られようが関係ないハズなのに、「それはおかしいじゃない」と反対意見を言われるとそこで逃げちゃう人が日本人には多いように思います。僕はそういう状況は嫌いです。好きなものは好き、嫌いなものは嫌いと声に出して言っていれば、オリジナルなものを尊重する環境が出来上がってくると思います。「流行っているから」という理由で人のマネばかりしていては、文化は育たないと感じています。
もう一つ海外から見て悲しく思うことは、日本人は自分たちが「カッコ 悪い」と思っていることです。「西洋人に負けている」という感覚が最初から刷り込まれていることはおかしいと思います。女の子を例にとってみても、こんなに世界中でモテる女の子はいません。なのに国内に目を向けてみると常にコンプレックスの塊で、せっかくの魅力を自ら失っているワケです。裏原宿のファッションにしても全世界でうけているはずなのに、「海外でうける=日本で終わったから海外に進出している」というワケの分からない話になってしまいます。海外の友達ともよく話すのですが、「海外でうけた文化を自国で誉めないのは日本だけ」と言われるほど。もっと自信と自負を持って欲しいです。