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[愛魂 vol.50] 石川 涼 ~日本を背負うファッション業界の若き革命家~(1/2)

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 日本オリジナルとも言える“お兄系”ジャンルにおいて確固たる地位と不動の人気を誇り、今や国内ファッション業界でも絶大な影響力を持つブランド「VANQUISH」の代表、石川涼氏。世間ではお兄系ブランドとして認知されつつも、2010年の日本ファッション・ウィーク(JFW in Tokyo)への参加や、adidas社との「adidas Originals for VANQUISH」共同プロデュース、そして翌年の藤原ヒロシ氏とタッグを組んだ「DENIM BY VANQUISH & FRAGMENT」の発表やアジア進出など、ファンの期待を良い意味で裏切り続け、お兄系を守備範囲としない人々にまでその存在を知らしめてきた石川氏。
 2012年のローリング・ストーン誌 日本版が選ぶ“今年、注目すべき表現者12人”にも選ばれ、ますます今後の動向から目が離せない彼と、なんと今回コンタクトを取ることに成功。短い時間の中で、ブランド設立の経緯から近年のアジア展開について、そして彼自身がそのアグレッシブな活動を通して表現したいことについて語ってもらった。

リアルに盛り上がっているコミュニティに飛びこむべきだって思ったんです。

asianbeat(以下ab):ファッション業界に入ろうとしたキッカケは?

石川涼(以下 石川):僕って、親父が19歳の時の子供なんです。親父が36歳の時に僕が17歳じゃないですか。だから買物とかもよく付き合わされて、色々と連れ回されてたんですけど、そこでよく行ってた洋服屋さんに就職したんです。

ab:最初から洋服ブランドを作ろうという考えはありましたか?

石川:全然なかったですね。最初は地元の販売員だったし。20歳で上京して、24歳までアパレルメーカーでOEMをやってたんですけど、その歳に独立しました。VANQUISHが始まったのは僕が29歳の時ですね。

ab:「VANQUISH」と言えば、“お兄系”というイメージがありますが、最初からその路線からスタートしたんですか?
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石川:それはすごく重要な話ですね。表現の仕方はすごく難しいんですけど(笑)。……ちょうど時代が全部変わる時期で。当時自分はまだその時代背景には気付いてなかったんだけど。僕の先輩にもコレクション・ラインを作ってる人がいて、カッコいいことを言うんだけど、生活も大変そうだし、全然それってカッコよくないなって思って。僕がやるなら、売れないより売れた方がいいって考えで。90年代の人たちって、モノが先行してたんです。“このディティールがカッコいいから”とか、“この素材がいいから”とか。でも、僕にとってそれは重要じゃないなって思っていて。それよりも、リアルに盛り上がっているコミュニティに飛びこむべきだって思ったんです。そのやり方がちょうど時代とマッチしていたっていうか。昔はテレビ、雑誌、新聞、ラジオしかなかったから、そこにアプローチすれば、その下にあったコミュニティを形成できたんです。ただ、僕らが会社を始めた時期って、皆携帯電話を一人一台持っていたし、インターネットもさらに普及して、だんだんまやかしが通用しない時代になってたんですよね。もちろん、当時は雑誌に広告を出すほどお金もなかったし、今だからこそ気付くことだったんだけど、リアルなコミュニティに飛びこんで、そこに足りないものをプラスしていくっていう僕らの手法は新しかったんだと思う。今思えば雑誌先行じゃなかったのは正しかったですね。

ab:コミュニティをたまたま見つけたのですか??

石川:そうですね。そこが当時一番シーンとして盛り上がっているコミュニティだったんです。だったら、僕自身がギャル男じゃなくても、“ココしかない!”って思って飛びこんだ感じですね。だからその先のことは全然考えてなかったです。とにかく売れるのはココしかないって思って。その時代以前の人たちは自分たちのやりたいことをやって、上手くいってたけど、そこにはその時の時代背景が関係してるんだと思うんです。

ab:ファッション業界の人って、“これがこうだからカッコいい”って押し付けがちだったりしますよね。

石川:そうですね。 僕たちはそうではなく、消費者が求めているモノを形にするって感じです。やり方はいわゆるファッション業界の人達とは真逆でした。プライドがある人にはできない仕事かもしれないですね。

業界に何を言われても、お客さんが面白がっているんだったら、それが一番良いんです。

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●VANQUISH 2012 S/Sメインイメージ
ab:2010年の「日本ファッション・ウィーク」への参加だったり、藤原ヒロシさんとのコラボだったり、芸術家集団「Chim↑Pom(チンポム)」のエリイさんとの交流だったり、従来の109系やお兄系のイメージとは違った動きを感じるのですが、これに関しては?

石川:あんまり考えてないんですけどね(笑)。基本的に、同じテイストや同じコミュニティ同士のコラボレーションは全然意味がないなと思っていて。もっと“なんでココと組むの?”とか“なんでこんなことができるの?”みたいな動きがないと、話題にならないし。ネットが普及することによって、1990年代に比べると1日の情報の摂取量って700倍違うらしいんですよ。ということは、自分たちのエゴや趣味でコラボレーションしても面白くないし、話題になりにくい。だからVANQUISHは周りが全然想像できない人たちと組んでたりしますね。それが自分も楽しいし、今まで誰もやらなかったことをやり続けて、今まで皆がNOと言ってきたものをYESって言ってしまおうって。
ab:普通はブランドイメージって、一度確立しちゃうと崩しにくい印象がありますが、VANQUISHは良い意味で新しい試みに積極的ですよね。

石川:僕は全然そういうイメージは気にしていないですね(笑)。逆に、若いスタッフに怒られちゃうくらい(笑)。ブランドイメージを大事にするってのは、同じ業界の人たちに対して世間体を気にするってことだと思うんです。消費者を見てないんですよ。例えば東コレの時だって、僕らは業界の人たちに認められなくても、消費者が喜んでくれたらそれでいいって思ってやったんです。もう今はtwitterやfacebookが普及して、メディアの影響力よりも個人の力の方が強い時代になっているし。メディアが神ではなくなったんです。業界に支持されるより、消費者に支持される方がプライオリティは高いし、例え業界の人がダサいって言おうが、消費者が面白いと思って服を買ってくれた方が嬉しい。業界に対する体裁なんて、どうでもいいです。

ab:実際に東コレに出た時ってどんな反応でしたか?

石川:すごかったよ、叩かれまくり(笑)。でも気にしてない。最終的にはその年の東コレで過去最大の動員だったし、WWDっていう雑誌もその時は僕らが表紙になったんですよ。もちろんお金は払ってないです。僕らが東コレに出ることで、“東コレは終わった”って言う業界人もいたんですけど、お客さんとか消費者は“VANQUISHすごいじゃん”って思ってくれたし。やっぱりその反応や感動を与えられる方が強いと思います。業界に何を言われても、お客さんが面白がっているんだったら、それが一番良いんです。

ab:そういう考えがVANQUISHというブランドのバックボーンにあれば、もともと“お兄系”としてスタートしたけれど、今後どんな展開をしても大丈夫ということですよね。

石川:そうですね。でも、そもそも僕たちは自分をお兄系だとは一回も言ったことはないんですよ。たまたまスタートがギャル男マーケットで、1号店が109のメンズ館で、雑誌はメンズエッグ(men's egg)さんに取り上げてもらったんで、そういう風に見られてますけど。実際に作ってる服って昔からほとんど変わらないんですよ。ジャケット、シャツ、ジーンズっていう定番のスタイル。でもそういう風に「ギャル男=VANQUISH」って思ってくれているのは、僕的には戦略は当たったなって思っています。レディースの109って、昔は真っ黒のギャルばかりだったんですけど、何年かしてファッションビルとして認められて、今ではギャルだけのビルではなくなってきてるじゃないですか。僕らが最初に109のメンズの話を頂いた時に、“これはチャンスだ”って思ったんですよ。絶対にレディースの109みたいに大きくなると思ったし、最初が肝心だと思って。当時いたスタッフ10人くらいに、こう聞いたんです。「ハンバーガー食べる時、どの店に行く?」って。皆「マックか、ロッテリアか、、、」って言うんです。「だったらおれらはマックになろうよ」って。109メンズ=VANQUISHっていうポジションを獲って絶対一番になろうって決めたんです。だから、今外の企業がメンズ109と何かコラボしようって案が出たら、必ず最初にVANQUISHに声がかかるんですよ。それは一番初めの戦略が当たってるんですよね。

⇒石川涼が考えるアジアのシーンへの考えとプランとは?
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