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第40回 今年世界でも大注目のアイドルBABYMETALは何が違うのか?
2013年、日本で私がいちばん注目しているアイドルグループがBABYMETALだ。
BABYMETALのコンセプトは、アイドル×メタル。こういう発想はまさに、日本のお家芸だろう。
BABYMETALのコンセプトは、アイドル×メタル。こういう発想はまさに、日本のお家芸だろう。

外務省が委嘱したカワイイ大使を2009年度にプロデュースしたとき、日本でメディアにもっとも多くされた質問が、なぜロリータファッションだったのか?ということだった(カワイイ大使は、ロリータ、制服、原宿をテーマに3人のモデルを選んだ)。
ファッションを通して世界に日本を発信し、交流するのが目的で作られたカワイイ大使。日本のファッションならたしかになんでもかまわなかったのかもしれないが、ロリータファッションには世界から見たときにひとつの大きな特徴がある。それは、世界のどこに行っても、その服を見たときに「日本」と思われるファッションの筆頭がロリータファッションだったからだ。
実際、フランスのエクサンプロバンスで、日本人ロリータデザイナーの友人と街を歩いているときに、広場で古本の露天商を開いていたおじいさんに「あなたは本物の日本のロリータか?」
と聞かれ、こんな嬉しいことはないという感じで記念撮影を頼まれたこともあった。
しかし、考えてみればおもしろいもので、ロリータファッションはフランスのマリー・アントワネットの世界にあこがれた日本人デザイナーたちが生み出したファッションなのである。それを世界が日本と認知しているわけだ。なぜだろうか?
それは、日本人クリエイターがあこがれを本気で自分のものにする能力に卓越しているためだろう。ディズニーにあこがれたクリエイターたちが、アニメというアニメーションとは違ったジャンルを確立していったこともそのひとつである。
ANIMEといえば、世界の人たちはそれを日本製の商業アニメーションと認識する。それだけANIMEは特別な存在になっているのである。
ロリータファッションの世界での人気の背景には、もうひとつゴスロリ(ゴシック&ロリータ)というジャンルを日本が発信させたことも大きい。ゴシックというファッションジャンルは、デザイン的に黒を基調としているため、いろいろなジャンルと合わせやすいのだが、言ってみれば吸血鬼ドラキュラをイメージするファッションと、プリンセスをイメージしたロリータを組み合わせるという発想は、まさに日本ならではだったわけである。
BABYMETALは、そのコンセプト自体がすでに日本そのものであり、世界に届く発想なのだ。もちろん、そのためには、本気度とそれを担う本人たちの能力が重要になってくる。
その両者の回転が完璧なことは、2月1日、ZEPP TOKYOでのライブを観た私には確信となった。アニメ監督や声優、漫画家といった友人とこぞって観に行ったのだが、その晩は夜遅くまでライブの衝撃を語り明かすことになった。いままで観たことのない世界観がそこに登場していたからである。
ファッションを通して世界に日本を発信し、交流するのが目的で作られたカワイイ大使。日本のファッションならたしかになんでもかまわなかったのかもしれないが、ロリータファッションには世界から見たときにひとつの大きな特徴がある。それは、世界のどこに行っても、その服を見たときに「日本」と思われるファッションの筆頭がロリータファッションだったからだ。
実際、フランスのエクサンプロバンスで、日本人ロリータデザイナーの友人と街を歩いているときに、広場で古本の露天商を開いていたおじいさんに「あなたは本物の日本のロリータか?」
と聞かれ、こんな嬉しいことはないという感じで記念撮影を頼まれたこともあった。
しかし、考えてみればおもしろいもので、ロリータファッションはフランスのマリー・アントワネットの世界にあこがれた日本人デザイナーたちが生み出したファッションなのである。それを世界が日本と認知しているわけだ。なぜだろうか?
それは、日本人クリエイターがあこがれを本気で自分のものにする能力に卓越しているためだろう。ディズニーにあこがれたクリエイターたちが、アニメというアニメーションとは違ったジャンルを確立していったこともそのひとつである。
ANIMEといえば、世界の人たちはそれを日本製の商業アニメーションと認識する。それだけANIMEは特別な存在になっているのである。
ロリータファッションの世界での人気の背景には、もうひとつゴスロリ(ゴシック&ロリータ)というジャンルを日本が発信させたことも大きい。ゴシックというファッションジャンルは、デザイン的に黒を基調としているため、いろいろなジャンルと合わせやすいのだが、言ってみれば吸血鬼ドラキュラをイメージするファッションと、プリンセスをイメージしたロリータを組み合わせるという発想は、まさに日本ならではだったわけである。
BABYMETALは、そのコンセプト自体がすでに日本そのものであり、世界に届く発想なのだ。もちろん、そのためには、本気度とそれを担う本人たちの能力が重要になってくる。
その両者の回転が完璧なことは、2月1日、ZEPP TOKYOでのライブを観た私には確信となった。アニメ監督や声優、漫画家といった友人とこぞって観に行ったのだが、その晩は夜遅くまでライブの衝撃を語り明かすことになった。いままで観たことのない世界観がそこに登場していたからである。
2013年2月1日、ZEPP東京でのライブ(撮影:Taku Fujii / 藤井 拓)




ロック小僧たちは、多くの場合、人生で一度はへヴィーメタルの通過儀礼をへている。私もそうだ。その自分のなかのDNAと、アイドルという日本の財産のみごとな融合を目の当たりにして衝撃を受けないものはいないのではないだろうか。
BABYMETALへの期待値は海外でも非常に高いのを、海外の若者たちとのコミュニケーションのなかで実感している。
そんなBABYMETALが、シンガポールのイベントに出演し、大盛況となった。
「夢の海外ライブで、テンションが上がりました。ファンのみなさんが日本語をとても勉強してくださっていたのが嬉しかったDEATH!」(SU-METAL)
「私も他のアイドルのみなさんのブログや、映像をネットでよく観るのですが、海外のみなさんも同じなんですね」(MOAMETAL)
「ライブも私たちをよく知っている真ん中のみなさんを皮切りに、盛り上がりが会場内でどんどん広がっていくのが最高でした。最後は3000人ほどのみなさんが踊ったり、ペンライトを振ってくださいました」(SU-METAL)
「シンガポールのライブに向けて、挨拶の表現をいろいろ教えてもらったのですが、日本語で言う『今日はよろしくお願いします』とまったく同じニュアンスの言葉がないことも驚きでした。まだ中学1年生ですが、英語をもっと勉強したくなりました」(YUIMETAL)
「BABYMETALはアイドルというくくりだけではない気がするんDEATH!」(SU-METAL)
「Only Oneを目指してるんDEATH!」(MOAMETAL)
BABYMETALへの期待値は海外でも非常に高いのを、海外の若者たちとのコミュニケーションのなかで実感している。
そんなBABYMETALが、シンガポールのイベントに出演し、大盛況となった。
「夢の海外ライブで、テンションが上がりました。ファンのみなさんが日本語をとても勉強してくださっていたのが嬉しかったDEATH!」(SU-METAL)
「私も他のアイドルのみなさんのブログや、映像をネットでよく観るのですが、海外のみなさんも同じなんですね」(MOAMETAL)
「ライブも私たちをよく知っている真ん中のみなさんを皮切りに、盛り上がりが会場内でどんどん広がっていくのが最高でした。最後は3000人ほどのみなさんが踊ったり、ペンライトを振ってくださいました」(SU-METAL)
「シンガポールのライブに向けて、挨拶の表現をいろいろ教えてもらったのですが、日本語で言う『今日はよろしくお願いします』とまったく同じニュアンスの言葉がないことも驚きでした。まだ中学1年生ですが、英語をもっと勉強したくなりました」(YUIMETAL)
「BABYMETALはアイドルというくくりだけではない気がするんDEATH!」(SU-METAL)
「Only Oneを目指してるんDEATH!」(MOAMETAL)

海外でライブを行なったアイドルと話す機会は多いが、共通した認識に海外への意識と同時に日本という国の存在を改めて感じることがある。
日本は日本にしかないものを創り出す国だ。世界の若者が日本を評価するとき、もっとも出る発言がこれだが、BABYMETALはアイドルというジャンルの歴史の上に生まれた日本オリジナルだろう。
世界に向けて走り始めたばかりのBABYMETALを観続けていくことは、日本がどう世界に改めて向かっていくかどうかという重要テーマとまちがいなく重なっていく。
私がパーソナリティをつとめるラジオ番組「東京No.1カワイイラジオ」にも出演してくれたことがある彼女たち。ステージをおりれば、いたって自然体の10代だ。収録の合間には、アイドルマニアを公言するMOAMETALとアイドル談義にも花を咲かせた。
自然体でプロフェッショナル。日本のアーティストの魅力は、そんなところにもあると思うのだ。
BABYMETALは本連載読者の世界のみなさんにも要注目なのである。
日本は日本にしかないものを創り出す国だ。世界の若者が日本を評価するとき、もっとも出る発言がこれだが、BABYMETALはアイドルというジャンルの歴史の上に生まれた日本オリジナルだろう。
世界に向けて走り始めたばかりのBABYMETALを観続けていくことは、日本がどう世界に改めて向かっていくかどうかという重要テーマとまちがいなく重なっていく。
私がパーソナリティをつとめるラジオ番組「東京No.1カワイイラジオ」にも出演してくれたことがある彼女たち。ステージをおりれば、いたって自然体の10代だ。収録の合間には、アイドルマニアを公言するMOAMETALとアイドル談義にも花を咲かせた。
自然体でプロフェッショナル。日本のアーティストの魅力は、そんなところにもあると思うのだ。
BABYMETALは本連載読者の世界のみなさんにも要注目なのである。
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執筆者:櫻井孝昌氏プロフィール

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※次回は、ドーハで開催したコスプレショーの模様をレポート。
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