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第5回 UNESCO憲章とアイドル~Berryz工房、℃-uteが日本アイドルとして初のUNESCO訪問(1/4)
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第二次世界大戦直後に設立された国際連合教育科学文化機関(UNESCO)。そのUNESCO憲章の前文は、次の一文から始まる。
「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」
この一節は、私が文化外交活動を続けていくうえでも、精神的な基盤になっている考え方である。
価値観の共有がいかに国境という壁を人の心から取り除くか。私は日本のアニメや音楽を愛してくれる世界の若者たちからずっと教わってきたし、彼らが背中を押してくれるからこそ文化外交活動を続けていけるのだ。
同じものが好き! そんなシンプルな理由で、世界の人たちがお互いを理解することの、何がいけないというのだろうか。
文化外交活動を開始した当初は、一人で世界を回ることが多かった。だが、そのなかでたくさんのかけがえのない同志たちと出会ってきた。海外と日本の、ひいては世界の国と国の架け橋をいろいろな形で作っている同志たち。
世界中に熱いファンをたくさん持つアイドルグループBerryz工房と℃-uteもそんな大切な同志だ。
そんなBerryz工房と℃-uteが、まちがいなく日本のアイドルグループとして初めてUNESCOを公式に訪問することになった。


▲UNESCOについて門司大使が説明
UNESCOで彼女たちを迎えてくれたのは、門司健次郎ユネスコ日本政府代表部大使。門司大使は、外務省広報文化交流部長時代には、カワイイ大使事業を、在カタール日本大使時代には、カタール最大のブックフェアで日本ポップカルチャー紹介イベントを、ともに進めた、私の文化外交活動の同志でもある。
アイドルと外交官という一見相容れない両者だが、文化外交という視点でみれば、そこになんら差はないというのが私の考えだ。
UNESCOは国連の教育科学文化を扱う専門機関だが、日本では世界遺産を登録する機関としてとても有名だ。
Berryz工房と℃-uteがパリに入る直前にも、門司大使が主席代表を務めたカタールでの会議で、富岡製紙場が世界遺産に登録されたばかりだった。
「めざせ!! アイドル世界遺産」を掲げるハロー!プロジェクトの Berryz工房と℃-uteによるUNESCO初訪問は、門司大使による、教育、科学、文化等の協力を通じて国際平和と人類の福祉の実現を目的とするユネスコの活動や、その日本との関係等についての説明から始まった。

▲ピカソの壁画の前で

▲UNESCOの大会議室を見学


▲ミロのタイル画の前で

▲UNESCO内部で

▲UNESCOのテラスにて
「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」
この一節は、私が文化外交活動を続けていくうえでも、精神的な基盤になっている考え方である。
価値観の共有がいかに国境という壁を人の心から取り除くか。私は日本のアニメや音楽を愛してくれる世界の若者たちからずっと教わってきたし、彼らが背中を押してくれるからこそ文化外交活動を続けていけるのだ。
同じものが好き! そんなシンプルな理由で、世界の人たちがお互いを理解することの、何がいけないというのだろうか。
文化外交活動を開始した当初は、一人で世界を回ることが多かった。だが、そのなかでたくさんのかけがえのない同志たちと出会ってきた。海外と日本の、ひいては世界の国と国の架け橋をいろいろな形で作っている同志たち。
世界中に熱いファンをたくさん持つアイドルグループBerryz工房と℃-uteもそんな大切な同志だ。
そんなBerryz工房と℃-uteが、まちがいなく日本のアイドルグループとして初めてUNESCOを公式に訪問することになった。


UNESCOで彼女たちを迎えてくれたのは、門司健次郎ユネスコ日本政府代表部大使。門司大使は、外務省広報文化交流部長時代には、カワイイ大使事業を、在カタール日本大使時代には、カタール最大のブックフェアで日本ポップカルチャー紹介イベントを、ともに進めた、私の文化外交活動の同志でもある。
アイドルと外交官という一見相容れない両者だが、文化外交という視点でみれば、そこになんら差はないというのが私の考えだ。
UNESCOは国連の教育科学文化を扱う専門機関だが、日本では世界遺産を登録する機関としてとても有名だ。
Berryz工房と℃-uteがパリに入る直前にも、門司大使が主席代表を務めたカタールでの会議で、富岡製紙場が世界遺産に登録されたばかりだった。
「めざせ!! アイドル世界遺産」を掲げるハロー!プロジェクトの Berryz工房と℃-uteによるUNESCO初訪問は、門司大使による、教育、科学、文化等の協力を通じて国際平和と人類の福祉の実現を目的とするユネスコの活動や、その日本との関係等についての説明から始まった。






夏焼雅「門司大使の話をうかがって、初めて知ることも多かったです。勉強になりましたし、感動するエピソードも知ることができました。私たちも歌のパワー信じたいなと改めて思いました」
須藤茉麻「世界のために私たちが歌で何ができるか、門司大使の話をうかがいながらいろいろ考えることができました」
UNESCO内部には、ピカソの壁画やミロのタイル画、ムーアの彫刻をはじめ、世界の芸術家の作品が多数展示されている。
夏焼「UNESCOは自分がこれまで知らない世界ばかりでした。自分の中でいろいろな発見がありました。そして、門司大使が自然体で話してくださったことが、なによりも驚きでした。もっとぶ厚い壁があると思っていましたので。とてもお話ししやすく、うれしかったです」
須藤「私も門司大使が親しみやすかったことにはびっくりでした。国際機関の訪問、しかも大使と会うということでかまえていましたし、もっとお固い場所で、空気が重いと思っていました。でもUNESCOはとても居心地よかったです。空気もおいしかったです(笑)」
UNESCO訪問をへて、アイドルとしての自分たちが、世界にたいしてどんなことをできると考えるようになっただろうか。
須藤茉麻「世界のために私たちが歌で何ができるか、門司大使の話をうかがいながらいろいろ考えることができました」
UNESCO内部には、ピカソの壁画やミロのタイル画、ムーアの彫刻をはじめ、世界の芸術家の作品が多数展示されている。
夏焼「UNESCOは自分がこれまで知らない世界ばかりでした。自分の中でいろいろな発見がありました。そして、門司大使が自然体で話してくださったことが、なによりも驚きでした。もっとぶ厚い壁があると思っていましたので。とてもお話ししやすく、うれしかったです」
須藤「私も門司大使が親しみやすかったことにはびっくりでした。国際機関の訪問、しかも大使と会うということでかまえていましたし、もっとお固い場所で、空気が重いと思っていました。でもUNESCOはとても居心地よかったです。空気もおいしかったです(笑)」
UNESCO訪問をへて、アイドルとしての自分たちが、世界にたいしてどんなことをできると考えるようになっただろうか。


夏焼「私たちを知っている人が世界にたくさんいます。ファンのみなさんと一緒に歌い、踊り、笑顔になっていただく。歌ってすごいパワーを持っているんです。海外に行くたびにそのことを毎回感じますし、今回もそう思えました。世界のみなさんに笑顔を伝えていくのは大事だと思いますし、そのためにもいろいろな曲をこれからも届けていきたいです」
須藤「やはり、歌を通して元気をプレゼントしたいですね。私たちも、自分たちがやっていることで世界に何ができるのか、もっと考えていきたいです」
歌を通して、人の心に平和のとりでを築く。それはまさにUNESCO憲章の精神そのものだと思うのだ。

▲UNESCOのカフェテリアにて

▲アムル執行委員会議長(エジプト代表部大使)を交えた記念写真

須藤「やはり、歌を通して元気をプレゼントしたいですね。私たちも、自分たちがやっていることで世界に何ができるのか、もっと考えていきたいです」
歌を通して、人の心に平和のとりでを築く。それはまさにUNESCO憲章の精神そのものだと思うのだ。



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