- ホーム
- ポップカルチャー見聞録~世界が愛する日本を追いかけて~
- 第41回 水島精二(監督)×上坂すみれ(声優)スペシャル対談...
第41回 水島精二(監督)×上坂すみれ(声優)スペシャル対談(後編)~「アフレコは、毎回、緊張の5時間です!」(1/3)
前へ | 次へ

世界で字幕同時配信でも話題のアニメ「コンクリート・レボルティオ」の水島精二監督と、ヒロイン星野輝子役の声優、上坂すみれによる対談の後編である。
昭和時代への愛
私と上坂がMCをつとめるJFN系列のFMラジオ番組『ジャパラボ』や、プライベートでも以前から仲間としていろいろ語り合ってきた水島監督、上坂すみれだが、声優としての立場から見た水島監督は、上坂から見てどんな感じなのだろうか。

▲上坂すみれ、水島精二
上坂「水島監督は監督界でも異例の話しやすい方だと思います!役者はその回の台本だけを収録前にもらい、ストーリーの先は知らないので、このキャラクターの演技は果たしてこれでいいのか……と毎回疑問や不安が多いのですが、監督はその点をしばしば先回りして解消してくださるのでありがたいです。
アフレコが始まったばかりのとき、監督が『自分の考えたアドリブとかは怖がらずにいれていい』と背中を押してくださりました。『コンクリート・レボルティオ』はとても現場に馴染みやすいです」
水島「ダメだしまでの時間が長いでしょ(笑)。原作・脚本の會川さんと音響監督と合議制でアフレコは進めています。映像ではこう作るつもりだった、シナリオ解釈ではこうだった、こういうふうに直したい……アフレコを一通り終わらせた後、役者のみなさんにはスタジオで待ってもらい、3人で喧々諤々ダメ出しを話し合います」
上坂「ブースの向こうでどんな審議が行われているのか私たちには聞こえませんので、待っている間は心中穏やかじゃないです。でも、待ち時間に風郎太役の中村繪里子さんや爾朗役の石川界人さんたちと話し合ったことが作品理解につながったりもします。そしてダメ出しでは自分が予想していなかった方向から指示が来たりするので、はっとさせられます。アフレコは、毎回、緊張の5時間です!」
櫻井「初めて水島作品に参加している、声優としての上坂すみれはどうですか?」
水島「きちんと役を考えてやってくれているのがよいです。若い声優はえてして、演技を他の似たキャラクターと照らし合わせて型にはめがちなんです。ダメ出し後の演技の反応もよいし、今後もこういう感じでやっていけば、もっと伸びると思いますよ。
しかも、『神化』という架空の年代の土台である昭和時代のことが好きで、よく知っている。声と演技でヒロインに選びましたが、作品的にも幸運な出会いだったと思います」
上坂「昭和が好きなのは、たぶんソ連が好きなのと根源的には似ていて、近くて遠いファンタジーというか閉鎖した遊園地みたいな感じがするからだと思います。昭和はデモ行進も大事件も大衆文化もエネルギーにあふれていて、子供時代に携帯電話と不況のなかで過ごした私にはとてもまぶしく感じます。
“後追い”という作業が好きなんです。マンガや小説も、完結したものをいっぺんに読んでしまうのが好きなので、ある意味で昭和時代を完結した作品として見ているのかもしれません。
昭和時代への愛
私と上坂がMCをつとめるJFN系列のFMラジオ番組『ジャパラボ』や、プライベートでも以前から仲間としていろいろ語り合ってきた水島監督、上坂すみれだが、声優としての立場から見た水島監督は、上坂から見てどんな感じなのだろうか。

上坂「水島監督は監督界でも異例の話しやすい方だと思います!役者はその回の台本だけを収録前にもらい、ストーリーの先は知らないので、このキャラクターの演技は果たしてこれでいいのか……と毎回疑問や不安が多いのですが、監督はその点をしばしば先回りして解消してくださるのでありがたいです。
アフレコが始まったばかりのとき、監督が『自分の考えたアドリブとかは怖がらずにいれていい』と背中を押してくださりました。『コンクリート・レボルティオ』はとても現場に馴染みやすいです」
水島「ダメだしまでの時間が長いでしょ(笑)。原作・脚本の會川さんと音響監督と合議制でアフレコは進めています。映像ではこう作るつもりだった、シナリオ解釈ではこうだった、こういうふうに直したい……アフレコを一通り終わらせた後、役者のみなさんにはスタジオで待ってもらい、3人で喧々諤々ダメ出しを話し合います」
上坂「ブースの向こうでどんな審議が行われているのか私たちには聞こえませんので、待っている間は心中穏やかじゃないです。でも、待ち時間に風郎太役の中村繪里子さんや爾朗役の石川界人さんたちと話し合ったことが作品理解につながったりもします。そしてダメ出しでは自分が予想していなかった方向から指示が来たりするので、はっとさせられます。アフレコは、毎回、緊張の5時間です!」
櫻井「初めて水島作品に参加している、声優としての上坂すみれはどうですか?」
水島「きちんと役を考えてやってくれているのがよいです。若い声優はえてして、演技を他の似たキャラクターと照らし合わせて型にはめがちなんです。ダメ出し後の演技の反応もよいし、今後もこういう感じでやっていけば、もっと伸びると思いますよ。
しかも、『神化』という架空の年代の土台である昭和時代のことが好きで、よく知っている。声と演技でヒロインに選びましたが、作品的にも幸運な出会いだったと思います」
上坂「昭和が好きなのは、たぶんソ連が好きなのと根源的には似ていて、近くて遠いファンタジーというか閉鎖した遊園地みたいな感じがするからだと思います。昭和はデモ行進も大事件も大衆文化もエネルギーにあふれていて、子供時代に携帯電話と不況のなかで過ごした私にはとてもまぶしく感じます。
“後追い”という作業が好きなんです。マンガや小説も、完結したものをいっぺんに読んでしまうのが好きなので、ある意味で昭和時代を完結した作品として見ているのかもしれません。
「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~」


前へ | 次へ