マタギキ おちまさと氏 VS 本田直之氏(10/13)
9.実践 一人コングロマリット

-会社員のメリットを活かせ!-
本田:みなさん「会社は嫌だ、独立したい」と思っているかもしれませんが、会社員であることはとてもメリットがあることです。極論を言えば、黙っていても給料が貰えますよね。日本は法律的に簡単に解雇することは出来ません。先程も言ったように「依存」してはいけませんが、メリットを利用しながら「一人コングロマリットの種」を蒔いて育てていくことが大事だと思います。
おち:会社が予算を出してくれているような状態ですから、そこは、ノンリスクです。ただし、ノンリスクだからリターンも少ないわけです。だからこそ、リスクがないうちに、色々な人脈を形成したり、次なる作戦を練って行く必要があるんです。
-足し算ではなく掛け算になる-
本田:「副業」ではなく「複業」を成立させることです。本業があって空いた時間でコンビニのバイトなんかをやる「複業」は足し算です。本業の掛け算にはなりません。ただ単に収入を足してるだけですから。「複業」の掛け算は、組み合わさった時にユニークさが出てくることです。例えばモデルの長谷川理恵さんはファッション誌のモデルをやってきました。それだけであれば、ある程度の年齢がいけば終わりです。先がありません。しかし、彼女はマラソンを始めました。これが掛け算になりました。その当時はほとんどいませんでしたから。そこに彼女のユニークさが出てきて、その後、ベジフルマイスターなどを取ることによってさらに広がっていきました。
おち:数年前からよく見かける「コラボレーション=コラボ」はまさに掛け算です。Aの人気が1万人でBの人気が1万人の場合、この二つがコラボして単純に2万人というわけではありません。どんな化学反応が起きるんだろうかということが掛け算になるわけです。それを一人でやることが「一人コングロマリット」です。
-自分ブランディング-
おち:自分の背骨を持つことだと思います。例え色々なことをやって9割譲っても、これだけは変えない1割の部分です。ここまで変えてしまうと、軸がないわけですから、何時代だろうが何をやってもダメになってしまうと思います。僕自身がぶれないように心がけていることは「ありそうでないこと」をすることが自分の使命だと思うことです。自分の中で「既成概念をぶっ壊してやる」ということが強くあります。例えば、マンションをプロデュースした時にも、僕は黒いマンションを造りました。通常は黒いマンションはほとんどありません。ただ僕は、建築家でもデザイナーでもなく専門家ではありませんが、すきで色々な建物を見ています。だから、このホテルのこの部分が良かったなど気付きの部分での記憶の蓄積が、専門家より人一倍多いと思います。だから絡むことで掛け算が生じるんだと思います。ベビーカーにしても、車にしても「ありそうでないもの」を軸に表現しています。それがあればブレることはありません。よく時代に流されて色々なことに取り組む人たちがいますが、よくないと思います。時代はバイオリズムみたいなものですから上下して動いています。自分の軸がブレていなければ、時代とぶつかる時が来るハズです。だからブラす必要はないと思います。
本田:「軸をもつ」ということで言うと、大事なことは「やらいないこと」を決めておくことだと思います。僕はやりたいくないことが多いので明確にしておきます。「やらないことリスト」が50個近くあります。例えば、下請けの仕事はしない。相見積(あいみつ)取られる仕事とはしないといったことです。それを決めておかないと、目の前にちょっとでも儲かりそうな話、流行っていることがあれば飛びついてしまうと、だんだん自分がやりたいこととずれてしまって振り回されてしまいます。自分の軸も何もなくなってしまいます。会社員として働いていても、出来ないことはないと思います。一足飛びにやることが難しいだけであって、段階を追って消して行けば必ずできると思います。消すために自分の力やスキルを高めて行くのですから。
おち:時間は有限です。僕は時間=死ということを強烈に感じています。必ず世の中の全員がカウントダウンされていることです。いつ死ぬかは分からないことです。だから、今やりたいことをやらなきゃもったいないじゃないですか! やらないことを決めて、日々を決断して行く。死ぬ間際に後悔はしたくないからですね。よく会社員の方に「そうは言っても上司に言われたらやんなきゃいけないんですよ」と言われることがあります。ならば、効率を上げて早く仕上げることで、残った時間を自分のやりたいことに当てればいいと思います。そういった日々の練習が必要じゃないのでしょうか? 「すごい敵キャラが現れた、どうしてかわしてやろうか」位のトレーニングですよ!