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櫻井孝昌(Takamasa Sakurai) のJAPAN! JAPAN! JAPAN!

第7回 世界と日本をつないだシンガー、影山ヒロノブ。冒険心を持って海外へ!

私の文化外交活動も早いもので、のべ100都市を超えた。訪れた国の数は23カ国になるし、この夏には24カ国めとなる南アフリカ共和国訪問が待っている。
その間、ずっと意識し続けてきた日本人アーティストがいる。JAM Projectのリーダーであり、歌手の“キング・オブ・アニソン”影山ヒロノブだ。
海外のアニメイベントの主催者たちと話すことは多いが、彼らがいかに影山に自分たちのイベントに来てほしいと思っているか、影山を愛し、人として尊敬しているか、私はこの4年間、折に触れて聞き続けてきた。いろいろな場で書き、話してきたことだが、私がしていることは、影山ヒロノブがしていることの背中を追っているにすぎないのだ。
今回は、本連載で満を持しての彼へのインタビューをもとに構成していく。
1.jpg▲「国をあげて海外に向かっている韓国の姿には見習うべきことがたくさんあると思います」
影山が、縁深いブラジル・サンパウロに初めて渡ったのは2003年のことだった。所属事務所に突然来た1本のメールがきっかけである。それはマネージャーの渡航費用も出せないが、自分たちのイベントになんとか来てもらえないかという懇願だったという。
「これを逃したら一生ブラジルには行かない気がして」影山はそのときのことを、冒険心という言葉で説明してくれた。いま日本人全体にかけているのは、一人ひとりの海を渡ることへの冒険心なのではないかと彼は言うが、私もまったくその通りだと思う。

サンパウロ空港で影山を待っていたのは、ビックリするほどの数のファンだった。そして、ライブでの4000人ほどの観衆の熱狂。彼が参加したサンパウロのアニメイベント「アニメフレンズ」はいまや20万人規模のイベントに成長し、JAM Projectのライブも1万規模の野外ライブになっている。
「アニメを筆頭に、ファッションも含めた日本のカルチャーは日本人が想像している以上に海外に深く浸透しています。残念なのは、それだけのものを創りだしているにも関わらず、日本国内の創り手もファンも、海外と日本をまだ積極的に結びつけていないことです。よくない意味での島国根性になってしまっているのではないでしょうか」
ユーラシア大陸東端の島国という地理的条件にもとづく、よい意味での島国根性が働いたクオリティの高さがワン・アンド・オンリーの日本カルチャーを生み出し、それがネットを媒介に世界中の心をつかんだ。そのチャンスを生かしきれずに、停滞感の中にいる日本への焦りを感じることは多いが、影山もそのことを強く感じているひとりだ。
「ポジティブな島国根性で、負けん気と冒険心を持って、若い人にはもっと海外に向かっていってほしいと思います」
3.jpg
▲「世界の若者たちは心の部分で想像以上に一緒です」
ところで、影山は海外でとても評価されているOTAKU(オタク)という概念についてどうとらえているのだろうか。
「自分の楽しみ方を自分で会得しているHAPPYな人たちと思っています。
日本人のなかでも、昔よりだいぶオタクに対する意識が変わってきていますよね。アニメやアニソンが好きと大学生が公言しても白い目で見られない時代になっています。アニメやアニソンが、世の中と向き合う時期に自分を奮い立たせるために必要なアイテムになっているのだと思います。僕もここ5年ぐらいで、大学の学祭に呼ばれることが急激に増えました。そんな状況下、アニソンもますます個性とクオリティの時期に入ってきています」
以前、影山とサンパウロのラーメン屋さんの話題で盛り上がったことがある。私は2009年にその店に行って旨いと思ったのだが、彼曰く昔は今ほどおいしくなかったのだという。それが、行くたびに美味しくなっていったそうだ。
それを知っているということは、影山ヒロノブが、飛行機で24時間以上かかる、日本の反対側まで日本を発信し、コミュニケーションし続けてきたことの裏返しでもある。
影山はこれからも世界にアニソンを届け続けていくだろう。彼が口にした冒険心という言葉は、日本人全体が再び海外に向き合うための熱いエールだと思うのだ。
  
2.jpg▲「海外イベントのスタッフは、彼ら自身が誰よりもアニメファンです」
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執筆者:櫻井孝昌氏プロフィール 

櫻井孝昌.jpg作家、ジャーナリスト、事業企画・イベントプロデュース等の仕事とならび、世界24カ国延べ100都市で講演やイベント企画、ファッションショーといった「ポップカルチャー文化外交」活動を実施中。外務省委嘱のカワイイ大使プロデューサー、アニメ文化外交に関する有識者会議委員等も歴任。著書(発売順)に『アニメ文化外交』(ちくま新書)『世界カワイイ革命』(PHP新書)『日本はアニメで再興する』(アスキー新書)『ガラパゴス化のススメ』(講談社)『「捨てる」で仕事はうまくいく』(ダイヤモンド社)がある。
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