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櫻井孝昌(Takamasa Sakurai) のJAPAN! JAPAN! JAPAN!

第9回 アイドルとアニメの素敵な関係。アメリカライブを成功させたBerryz工房に聞く!

アイドルグループBerryz工房のライブを観たり、メンバーに会うと、私はいつも東京の山手線の駅を思い出す。
「東京はすごい。山手線の駅を下りると、隣の駅がまるで違う顔を持っている」
以前、日本に旅行したことのある海外の日本ファンにそう言われたことがあるが、聞きながらまったくその通りだと思った。渋谷と原宿はまるで違う顔を持っている。秋葉原と神田もそうだ。たしかに、隣りの駅がここまで異なる顔を持っている世界の都市を、私は東京の他に知らない。
見た目も個性も日本一バラバラなアイドル。Berryz工房の公式の告知等にも書かれているが、実際彼女たちに誰もがまず感じるのはそのことだろう。だが、東京の山手線の駅々もBerryz工房も、だからこそザ・ニッポンという印象を誰よりも感じるのだ。個性。これほど日本を海外にアピールするものはないし、世界が日本を評価するポイントもまさにここだ。
「日本は日本にしかないものを作りだす国だと思う」
世界の日本評に日本人はもっと耳を傾けたほうがよい。アメリカ、フランス、カタール……海外のいたるところで、私はBerryz工房のファンに出会ってきた。彼女たちの個性に世界の若者がまさに魅せられているのだろう。
2012年6月、そんなBerryz工房がアメリカ・ニュージャージーのアニメイベント「AnimeNEXT」でライブを実施してきた。AnimeNEXTは、アジアンビートでの私の前連載「J POP CULTURE見聞録」でも書いたとおり、2011年は私自身がゲストとして参加してきたイベントである。
第23回 ハロプロを愛してやまないアメリカ人女子に日本のオリジナリティを教わった
Berryz工房の歌っている写真s.jpg
▲アメリカでは二度目のライブ
「アメリカのイベントにゲストとして出演したのは、2011年、シアトルの『SAKURA-CON』が最初でした。話に聞いているほどにはアニメが浸透していないのではとさえ思っていましたが、実際は逆で、改めて日本のアニメはすごいんだなと実感できました」
Berryz工房の徳永千奈美は、「NARUTO」や「美少女戦士セーラームーン」のコスプレイヤーの話も交えながら、そう振り返った。
「私、小さいころコスプレ大好きだったんです。誕生日のたびに、『セーラームーン』や『おジャ魔女どれみ』『ひみつのアッコちゃん』といったアニメの衣装や変身グッズを買ってもらっていました。だからコスプレの楽しさってすごくわかるんです。改めてやってみたいと思ったし、コスプレイベントに参加したくなりました」Buono!のメンバーとして、2012年2月のパリ単独ライブも成功させたばかりの夏焼雅はこう語った。
そんな二人は、世界でのアニメ熱の理由をどう見ているのだろうか?
「キャラクターが豊富で多様なことがウケる理由だと思います」(徳永)
「海外のアニメは子供向けが多いですが、日本のアニメは大人向けもたくさんあることではないでしょうか。それに絵にリアル感がありますよね」(夏焼)
徳永千奈美.jpg▲『カードキャプターさくら』が好きです。普段はかよわいのに、いざとなると一生懸命戦うところとか。衣装もカワイイ!」(徳永千奈美)
夏焼雅.jpg▲「私、『セーラームーン』に小さいころなりたかったんですよ!」(夏焼雅)
観客の様子s.jpg▲約1時間のライブは3000人が総立ちで盛り上がった
寄せ書きを持った女子の写真s.jpg▲たくさんの寄せ書きを手に応援するファン
まさに二人が分析する通り、“多様性”こそが日本のアニメを世界で独自の地位に押し上げた最大の理由なのだ。
日本の現実をさまざまな形で投影させている日本のアニメ。現在の日本ファッションの根底もアニメ発であることはまちがいない。
「アニメに出てくる制服、見ちゃいますねえ。アニメをきっかけに制服ファッションが海外でもはやるのわかりますよ。制服なのにロック!とかバリエーションも豊富ですから」(夏焼)
「私はキャラクターのワンピースの形とか気になります。下がフワッとしていたり、女のこのカワイさを引き立てるデザインとか好きですね」
Buono!のパリでのサイン会も大盛況だったが、Berryz工房のANIME NEXTのサイン会もあまりの希望者に急きょ1時間の予定を2時間に延長したのだという。
「日本語が話せなくても、笑顔と身体で“好き”を表現してくださるのがうれしいですね。日本語で手紙を書いてきてくださる方もたくさんいました」(夏焼)
ライブではファンからの大きなサプライズがあったのだという。
Berryz工房サイン会風景s.jpg
▲大盛況のサイン会は2時間におよんだ
徳永&夏焼.jpg
▲「また海外でライブがしたいです」(徳永&夏焼)
「(ハロー!プロジェクトの)℃-uteの『幸せの途中』と私たちの『Because Happiness』という2曲を合わせると『超Happy Song』になるという曲があるのですが、私たちが『Because Happiness』を歌うとたくさんの観客のみなさんが日本語で『幸せの途中』を歌ってくださり、『超Happy Song』になったんです!」(徳永)
観客のひとりひとりがそうしようと決めていたのだろう。
「今度は私たちが、その国の言葉で歌を歌いたいなと思いました」(徳永)
「次回は、その国の民俗衣装を着たライブもやりたいですね」(夏焼)
海外でライブをする。私が少年のころ、海外のアーティストが日本でライブをするのは当たり前でも、その逆は本当に珍しいことだった。それがいまできる環境にあるなか、自然体で海外と日本の距離を自分たちとファンの両方に縮めさせる日本のアイドルには、もっともっと海外に出向いてほしいなと改めて思うのだ。
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執筆者:櫻井孝昌氏プロフィール 

櫻井孝昌.jpg作家、ジャーナリスト、事業企画・イベントプロデュース等の仕事とならび、世界24カ国延べ102都市で講演やイベント企画、ファッションショーといった「ポップカルチャー文化外交」活動を実施中。外務省委嘱のカワイイ大使プロデューサー、アニメ文化外交に関する有識者会議委員等も歴任。著書(発売順)に『アニメ文化外交』(ちくま新書)『世界カワイイ革命』(PHP新書)『日本はアニメで再興する』(アスキー新書)『ガラパゴス化のススメ』(講談社)『「捨てる」で仕事はうまくいく』(ダイヤモンド社)がある。
ツイッターでも海外情報発信中 http://twitter.com/sakuraitakamasa/
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