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第48回 将(Alice Nine)インタビュー後篇。「迎合したらすべてがダメになると思います」
日本を愛してやまない世界の若者たちとの懸け橋といえるバンドAlice Nineのボーカル将へのインタビュー後篇。

私自身もそうだったので将の気持ちがとてもわかるのだが、彼ら自身もそのことに最初戸惑ったという。「2007年、初めてドイツのケルンとアメリカのロサンゼルスでライブをしたとき、海外での人気を実感しました。でも同時に不思議でした。音楽を志す者の多くには、欧米に対するコンプレックスのようなものが多かれ少なかれあるでしょう。僕らもそうです。そんなふうにこちらが思っているのに、海外に対して何のプロモーションもしていないにかかわらず、自分たちのほうから僕らを見つけてくれたことに対してです」
世界の若者のなかに芽生えた日本への熱狂的な愛情。その想いを受け止め、それを日本に伝えなければならない。それは、そのことを知ったものの義務ではないだろうかとさえ、私は思っている。そして、日本のエンターテインメントが改めて世界に向かうとき、アーティストは世界に対してどう対応していけばよいだろうか。「世界を考えると言っても、迎合したらすべてがダメになると思います」そう、世界の若者は日本のアーティストたちにそんなことを望んではいない。日本は日本のままでよいのだ。
世界の若者のなかに芽生えた日本への熱狂的な愛情。その想いを受け止め、それを日本に伝えなければならない。それは、そのことを知ったものの義務ではないだろうかとさえ、私は思っている。そして、日本のエンターテインメントが改めて世界に向かうとき、アーティストは世界に対してどう対応していけばよいだろうか。「世界を考えると言っても、迎合したらすべてがダメになると思います」そう、世界の若者は日本のアーティストたちにそんなことを望んではいない。日本は日本のままでよいのだ。

「自分のルーツにどんなときも正直でいたいです。僕ならビジュアル系という音楽が好きですが、同じようにアニメやマンガも愛しています。そんな日本のカルチャーに根付いたものも大事にしながら、音楽で想いを世界に伝えていけるようにしたいです。大好きなファッションもそうです。世界基準で認められるものを考えながら、日本のよいものも取り入れていきたい。自分が楽しみながら、それを実現させていくのがいちばんなのではないでしょうか。日本のアーティストが海外でライブを行なうには、とても費用がかかります。それを実現させるためにも、もっと日本で頑張らないといけないですね」
前回も書いたが、世界でいかに彼らが待たれているかを知ればしるほど、彼らとはいつか日本で出会う気がしていたが、こうして出会うべくして出会ってみると、やはりいろいろな考え方が共通であることがわかってくる。
「自分のなかの劣等感だったり、暗い所から光を求める気持ちが、音楽というクリエイティブな表現の根底にあると僕は思っています。日本であれ世界であれ、僕らが伝えることで、それが響く人がいる。そんな人たちに音楽を届けたいです。僕らはいつも、ライブの絵をイメージしながら曲を作っています。曲を出して終わりなのでなく、それを聴いてくださった方が受け止めてくれて、ライブのリアクションがあって完成するんです。そして、それが新しい曲作りのエネルギーやイメージになる。この流れは呼吸することぐらいに大事なことです」
前回も書いたが、世界でいかに彼らが待たれているかを知ればしるほど、彼らとはいつか日本で出会う気がしていたが、こうして出会うべくして出会ってみると、やはりいろいろな考え方が共通であることがわかってくる。
「自分のなかの劣等感だったり、暗い所から光を求める気持ちが、音楽というクリエイティブな表現の根底にあると僕は思っています。日本であれ世界であれ、僕らが伝えることで、それが響く人がいる。そんな人たちに音楽を届けたいです。僕らはいつも、ライブの絵をイメージしながら曲を作っています。曲を出して終わりなのでなく、それを聴いてくださった方が受け止めてくれて、ライブのリアクションがあって完成するんです。そして、それが新しい曲作りのエネルギーやイメージになる。この流れは呼吸することぐらいに大事なことです」



将とはアニメやマンガについて語ることも多いが、日本のアニメがなぜ世界に指示されたのかを彼なりの意見として聞いてみた。「もの作りに対する日本人の性質が出ているからではないでしょうか。細やかで、繊細で、ていねいといった素養です。日本人が自分の感性をとことん信じたもの、自分の伝えたいことを人に伝えたいという気持ちが世界に届いたのだと思います」
将とは、これからもいろいろなことを語り合うだろう。語らなければ何も始まらないと私は思っている。そして、Alice Nineのこれからの前向きな活動が楽しみでならない。
将とは、これからもいろいろなことを語り合うだろう。語らなければ何も始まらないと私は思っている。そして、Alice Nineのこれからの前向きな活動が楽しみでならない。
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執筆者:櫻井孝昌氏プロフィール

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※次回は、バンコク、ヤンゴンでライブ! Berryz工房にインタビュー
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