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第4回 クールジャパンの課題 神山健治監督とのバルセロナ「サロン・デル・マンガ」後編
バルセロナ「サロン・デル・マンガ」に一緒にゲストで招かれた神山健治監督へのインタビューをもとにした連載、今回はその後編だ。
サイン会をはじめ、熱いファンに常に囲まれたなか、印象深かったのはどんなエピソードだったのだろうか。
「『東のエデン』に関する現地の若者との会話ですね。観光で食べられるバルセロナという土地柄、若い人に仕事を熱心にしなくてもよいという空気も感じられることがあるのだそうです。ニートや引きこもりというテーマが、日本という海の向こうの感覚では無いんですね。若い人たちの時代に対する考え方が、世界的な問題であるということが理解できました」
サイン会をはじめ、熱いファンに常に囲まれたなか、印象深かったのはどんなエピソードだったのだろうか。
「『東のエデン』に関する現地の若者との会話ですね。観光で食べられるバルセロナという土地柄、若い人に仕事を熱心にしなくてもよいという空気も感じられることがあるのだそうです。ニートや引きこもりというテーマが、日本という海の向こうの感覚では無いんですね。若い人たちの時代に対する考え方が、世界的な問題であるということが理解できました」

▲超満員の世界コスプレサミット・スペイン代表予選会場での神山健治監督。
日本のアニメほど戦うことの無意味さや戦争の愚かさを教えてくれるものはない。たとえば、そんなふうに語る世界の若者に私もたくさん出会ってきた。アニメという作品のなかに込められた問題提起は、世界の若者たちにしっかり伝わっているのだ。
「バルセロナ在住の大学教授が、学生と一緒に『東のエデン』を題材にした論文を作っていて、それを持ってきてくれたりもしたんです」
日本のアニメを悪く言う人はたいていアニメを観ていない人だ。そんな偏見からアニメを守ろうという学生たちのサークルが、欧州各地に自然発生的にできている状況もうなずけるというものだ。

▲ファンとの記念撮影も会場のあちこちで気さくに実施。
「クールジャパン」の代表として、日本政府によって成長産業として位置づけられながらも、以前のように経済的にけっしてよい状況にないアニメ産業だが、私は海外を周り続けてきた経験からもその伸びシロはまだ大きくあると思っている。神山監督は、海外という市場をどのように今回の経験をふまえてとらえたただろうか。
「われわれが、海外の状況に無自覚すぎたと思います。販売方法や課金システムなど、もっとアニメ産業全体の問題として考えていく必要があるし、ある意味でこのシビアな問題は国家や政治の問題でもあるのだということがよくわかりました」
「クールジャパン」が掲げられながらも、世界や業界の現状と何かずれを感じることが多い「官」の施策。私も「官」「民」が足並みをそろえるためにどうすればよいか、文化外交で得た理解も含め提案し、動いていきたいと思った。
「バルセロナ在住の大学教授が、学生と一緒に『東のエデン』を題材にした論文を作っていて、それを持ってきてくれたりもしたんです」
日本のアニメを悪く言う人はたいていアニメを観ていない人だ。そんな偏見からアニメを守ろうという学生たちのサークルが、欧州各地に自然発生的にできている状況もうなずけるというものだ。

「クールジャパン」の代表として、日本政府によって成長産業として位置づけられながらも、以前のように経済的にけっしてよい状況にないアニメ産業だが、私は海外を周り続けてきた経験からもその伸びシロはまだ大きくあると思っている。神山監督は、海外という市場をどのように今回の経験をふまえてとらえたただろうか。
「われわれが、海外の状況に無自覚すぎたと思います。販売方法や課金システムなど、もっとアニメ産業全体の問題として考えていく必要があるし、ある意味でこのシビアな問題は国家や政治の問題でもあるのだということがよくわかりました」
「クールジャパン」が掲げられながらも、世界や業界の現状と何かずれを感じることが多い「官」の施策。私も「官」「民」が足並みをそろえるためにどうすればよいか、文化外交で得た理解も含め提案し、動いていきたいと思った。
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※次回は、福岡県がプロデュースする「世界セイフク計画」。そのバルセロナの実態は?に迫る。
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執筆者:櫻井孝昌氏プロフィール

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