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第23回 城南海 ~ 生まれ故郷、奄美 ~

TEAM SAKUSAKU presents ~ Favorite Collections ~ 第23回は、奄美出身の歌姫、城南海さんの登場です!今回は、城南海さんの生まれ故郷、奄美や音楽活動についてたっぷりインタビュー形式でご紹介します。
奄美には昔の日本の文化が今も生きています。
————まずは自己紹介をお願いします。
歌手の城南海と言います。鹿児島県奄美大島出身です。奄美大島に13歳まで住んで、徳之島に行き、鹿児島市に移り住みました。鹿児島市に引っ越してからシマ唄に興味を持ち、路上ライブをしていたところ今の事務所にスカウトされて2009年にデビューしました。
徳之島の観光大使、奄美大島の大和村観光大使、瀬戸内町観光大使もしています。奄美群島は最近国立公園として指定されて、さらに来年の世界自然遺産への登録を目指して盛り上がってるんですよ。
————奄美ってどんな所なんですか?
一口に奄美群島といっても、それぞれの島はみんな自然も文化も違います。大昔は本島と陸続きだったのが奄美大島、徳之島。珊瑚が隆起した島が喜界島、沖永良部島、与論島。開発もされていないので、本島では失われた特有の自然や生き物、文化風習が沢山残っています。沖縄とも鹿児島とも違うんですよ。


昔、壇ノ浦の戦いで敗れた平家の落人さん達が奄美に来たこともあって、昔の日本の文化や言葉が奄美のベースになっています。方言も7割が古語、2割は琉球言葉、残り1割が奄美特有の言葉だと言われています。「美しい」を琉球語では「ちゅら」と言いますよね。奄美だと「きょら」と言うんです。「清らか」が語源で、これは古語に由来しているんですよ。奄美の人々は日常的に方言を使っています。「こんにちは」を「うがみんしょーらん」とか美人のこと「きょらむん」って言ったりとか。若い世代は標準語に近い言葉を使うこともあるけど、方言を使っても全然通じるし分かります。今でも人々の生活に生きている文化や自然が沢山ある所が奄美の魅力です。
————城さんの歌やアルバムタイトルにも、方言が出てきたりしていますよね。
そうですね。きれいな蝶々を意味する「綾蝶~アヤハブラ~」とか、愛しい人を意味する「加那—イトシキヒトヨ—」とか。私の場合はタイトルや歌詞に少しだけ奄美の言葉を入れることが多いです。「祈りうた~トウトガナシ~」だけは振り切って全ての歌詞を方言で作りました。色んな地域の言葉が入っているけれど、島の人には通じると思います。

奄美出身の歌手として、奄美の言葉を入れたり、民謡独特の歌い方だったり、自分のできる方法で奄美の良さを伝えていけたらと思っています。声にも育ってきたルーツって出ると思うんです。シマ唄はグインを入れたり裏声が多かったり、切ない感じの表現が多い特徴的な民謡なんですが、そんなシマ唄をやっていた自分がJ-POPを歌うから、島っぽさが出てくる。自分の内側から滲み出るものを大切にしていきたいです。その中で、みなさんの心にスッと自然に入っていけるような音楽を作っていけたらいいなと思います。
————昨年12月の「さくらいっくすまいる。’16」では唄アシビを披露されていましたね。
安里屋ユンタをやりました。海外でコンサートする時も簡単な唄アシビしたりしますよ!ベトナムでは大停電で機材も照明も使えない中、ノープランで三味線弾きながらワイド節やったり。ワイド節は上海でもニューヨークでもすごく盛り上がったんです。もともとみんなで歌いながら踊るためのものなので、シマ唄って言葉の壁を超えるんだなと思いました。

————そんな城さんですが、シマ唄を始めたのは鹿児島市に越してからだとか。
中学2年のとき鹿児島市に移り住んで、初めて本島に住んだんです。島にいた時は大学生になって鹿児島や福岡に出る人達を見ていたので、私も都会への憧れがすごく強くて、いつか島を出て福岡や大阪に行きたいって夢がありました。だけどいざ鹿児島市に住んだら自然はもちろん、方言や人の雰囲気まで全然違うんです!カルチャーショックが多すぎて最初2週間くらいは学校に行かなかった (笑)。
そこからちょっとずつ私も鹿児島弁を話すようになって慣れていった頃、兄が民謡を始めて。毎晩島の料理のお店に歌いに行くのにくっついて行っていたら私も島の唄がすごく好きになって、自分でも歌うようになりました。唄アシビするようなお店って、鹿児島市に出てきた島の人達が毎晩寄り集まってるんですよね。一つ一つのシマ唄の意味や背景を教えて貰って覚えていったんです。島にいたころはあんまり島の歴史や文化に興味が無かった。やっぱり外から見ないと良さに気づきにくいんだと思います。
————そこから東京に出られて、どう思いましたか。
もう、大都会ですよ!(笑) 本当にいろんなことを吸収できる。色んな所に行って、色んな人と会って、色んなコンサートにも行って…。自分の引き出しをいっぱい作る場所だなって思いました。歌手になってからは奄美のことを色んな人にお話する機会もあって。東京でも奄美料理のお店に行くと、地元の人達が集まってきて唄アシビが始まります。それがすごく楽しくて大好き。唄アシビがあるからこそ、島の人の教えや民話や言葉が生き残ってきたんだと思います。つらかったり苦しいことが続いたら、楽しいことがないと文化って残らないじゃないですか。目に見える形に残せないような歴史があったりもしたから、遊びながら口承で残してきたんだと思います。今は島唄を書き留めようとする活動もあるけど、無くなってしまうものもあればまた新しくできるものもあるから全部は集めきれないと思います。島の唄は、島の人の生活に根ざしているんです。

————最後に、アジアンビート読者の皆さんへメッセージをお願いします。
私の大好きな奄美は、日本が好きだったら絶対に来た方がいい島!文化も自然も音楽も、今は日本の本土で消えてしまったものが沢山残っている島なので、日本が好きだったら絶対楽しめると思います。
今は世界遺産に向けて頑張っていますし、私の父親も観光ガイドやってますし(笑)。ちなみに民謡は、唄者さんがいるお店に行けば聴けますし唄アシビも出来ます。奄美では島料理、黒糖焼酎、そしてシマ唄が三位一体なんです。雄大な自然と、奄美の文化や食を楽しんでいって欲しいなと思います。みなさん、是非奄美に遊びに来て下さい!


※唄アシビ:その場にいる人と即興で島唄を歌い回すこと。歌あそび。
歌手の城南海と言います。鹿児島県奄美大島出身です。奄美大島に13歳まで住んで、徳之島に行き、鹿児島市に移り住みました。鹿児島市に引っ越してからシマ唄に興味を持ち、路上ライブをしていたところ今の事務所にスカウトされて2009年にデビューしました。
徳之島の観光大使、奄美大島の大和村観光大使、瀬戸内町観光大使もしています。奄美群島は最近国立公園として指定されて、さらに来年の世界自然遺産への登録を目指して盛り上がってるんですよ。
————奄美ってどんな所なんですか?
一口に奄美群島といっても、それぞれの島はみんな自然も文化も違います。大昔は本島と陸続きだったのが奄美大島、徳之島。珊瑚が隆起した島が喜界島、沖永良部島、与論島。開発もされていないので、本島では失われた特有の自然や生き物、文化風習が沢山残っています。沖縄とも鹿児島とも違うんですよ。

©城泰夫

©城泰夫
昔、壇ノ浦の戦いで敗れた平家の落人さん達が奄美に来たこともあって、昔の日本の文化や言葉が奄美のベースになっています。方言も7割が古語、2割は琉球言葉、残り1割が奄美特有の言葉だと言われています。「美しい」を琉球語では「ちゅら」と言いますよね。奄美だと「きょら」と言うんです。「清らか」が語源で、これは古語に由来しているんですよ。奄美の人々は日常的に方言を使っています。「こんにちは」を「うがみんしょーらん」とか美人のこと「きょらむん」って言ったりとか。若い世代は標準語に近い言葉を使うこともあるけど、方言を使っても全然通じるし分かります。今でも人々の生活に生きている文化や自然が沢山ある所が奄美の魅力です。
————城さんの歌やアルバムタイトルにも、方言が出てきたりしていますよね。
そうですね。きれいな蝶々を意味する「綾蝶~アヤハブラ~」とか、愛しい人を意味する「加那—イトシキヒトヨ—」とか。私の場合はタイトルや歌詞に少しだけ奄美の言葉を入れることが多いです。「祈りうた~トウトガナシ~」だけは振り切って全ての歌詞を方言で作りました。色んな地域の言葉が入っているけれど、島の人には通じると思います。

©城泰夫
奄美出身の歌手として、奄美の言葉を入れたり、民謡独特の歌い方だったり、自分のできる方法で奄美の良さを伝えていけたらと思っています。声にも育ってきたルーツって出ると思うんです。シマ唄はグインを入れたり裏声が多かったり、切ない感じの表現が多い特徴的な民謡なんですが、そんなシマ唄をやっていた自分がJ-POPを歌うから、島っぽさが出てくる。自分の内側から滲み出るものを大切にしていきたいです。その中で、みなさんの心にスッと自然に入っていけるような音楽を作っていけたらいいなと思います。
————昨年12月の「さくらいっくすまいる。’16」では唄アシビを披露されていましたね。
安里屋ユンタをやりました。海外でコンサートする時も簡単な唄アシビしたりしますよ!ベトナムでは大停電で機材も照明も使えない中、ノープランで三味線弾きながらワイド節やったり。ワイド節は上海でもニューヨークでもすごく盛り上がったんです。もともとみんなで歌いながら踊るためのものなので、シマ唄って言葉の壁を超えるんだなと思いました。

©城泰夫
————そんな城さんですが、シマ唄を始めたのは鹿児島市に越してからだとか。
中学2年のとき鹿児島市に移り住んで、初めて本島に住んだんです。島にいた時は大学生になって鹿児島や福岡に出る人達を見ていたので、私も都会への憧れがすごく強くて、いつか島を出て福岡や大阪に行きたいって夢がありました。だけどいざ鹿児島市に住んだら自然はもちろん、方言や人の雰囲気まで全然違うんです!カルチャーショックが多すぎて最初2週間くらいは学校に行かなかった (笑)。
そこからちょっとずつ私も鹿児島弁を話すようになって慣れていった頃、兄が民謡を始めて。毎晩島の料理のお店に歌いに行くのにくっついて行っていたら私も島の唄がすごく好きになって、自分でも歌うようになりました。唄アシビするようなお店って、鹿児島市に出てきた島の人達が毎晩寄り集まってるんですよね。一つ一つのシマ唄の意味や背景を教えて貰って覚えていったんです。島にいたころはあんまり島の歴史や文化に興味が無かった。やっぱり外から見ないと良さに気づきにくいんだと思います。
————そこから東京に出られて、どう思いましたか。
もう、大都会ですよ!(笑) 本当にいろんなことを吸収できる。色んな所に行って、色んな人と会って、色んなコンサートにも行って…。自分の引き出しをいっぱい作る場所だなって思いました。歌手になってからは奄美のことを色んな人にお話する機会もあって。東京でも奄美料理のお店に行くと、地元の人達が集まってきて唄アシビが始まります。それがすごく楽しくて大好き。唄アシビがあるからこそ、島の人の教えや民話や言葉が生き残ってきたんだと思います。つらかったり苦しいことが続いたら、楽しいことがないと文化って残らないじゃないですか。目に見える形に残せないような歴史があったりもしたから、遊びながら口承で残してきたんだと思います。今は島唄を書き留めようとする活動もあるけど、無くなってしまうものもあればまた新しくできるものもあるから全部は集めきれないと思います。島の唄は、島の人の生活に根ざしているんです。

————最後に、アジアンビート読者の皆さんへメッセージをお願いします。
私の大好きな奄美は、日本が好きだったら絶対に来た方がいい島!文化も自然も音楽も、今は日本の本土で消えてしまったものが沢山残っている島なので、日本が好きだったら絶対楽しめると思います。
今は世界遺産に向けて頑張っていますし、私の父親も観光ガイドやってますし(笑)。ちなみに民謡は、唄者さんがいるお店に行けば聴けますし唄アシビも出来ます。奄美では島料理、黒糖焼酎、そしてシマ唄が三位一体なんです。雄大な自然と、奄美の文化や食を楽しんでいって欲しいなと思います。みなさん、是非奄美に遊びに来て下さい!

©城泰夫

©城泰夫
※唄アシビ:その場にいる人と即興で島唄を歌い回すこと。歌あそび。
PROFILE

平成元年 鹿児島県奄美大島生まれ。奄美民謡「シマ唄」をルーツに持つシンガー。
2006年鹿児島市内でシマ唄のパフォーマンス中にその歌唱力を見出され、2009年1月に「夜空ノムコウ」を手がけた川村結花作詞作曲のシングル「アイツムギ」でデビュー。
代表曲は、NHKみんなのうた「あさなゆうな」、「夢待列車」をはじめ、NHKドラマ『八日目の蝉』の主題歌「童神~私の宝物~」、NHKBSプレミアム時代劇『薄桜記』の主題歌「Silence」、一青窈作詞、武部聡志作曲・プロデュースのシングル「兆し」など。
2017年6月4日からはウタアシビ2017夏と題し、全国9箇所のツアーを予定している。
城 南海オフィシャルHP: http://www.kizukiminami.com/
Blog:http://ameblo.jp/kizuki-minami/
Twitter:@kizukiminami
Instagram:https://www.instagram.com/kizukiminami/
■最新情報
城 南海 ウタアシビ2017夏
チケット:3月18日(土)発売 前売・全席指定5,500円(税込、ドリンク代別)
※詳しい情報は公式サイトにてご確認ください。⇒ http://www.kizukiminami.com/special/
6月04日(日) EXシアター六本木 開場17:15/開演18:00
6月10日(土) なんばHatch 開場16:15/開演17:00
6月11日(日) 名古屋ダイアモンドホール 開場16:30/開演17:00
6月17日(土) BLUE LIVE広島 開場16:30/開演17:00
6月18日(日) 高松オリーブホール 開場15:30/開演16:00
6月24日(土) 札幌ペニーレーン24 開場16:30/開演17:00
6月25日(日) 仙台darwin 開場16:30/開演17:00
7月01日(土) 福岡イムズホール 開場16:30/開演17:00
7月02日(日) 鹿児島CAPARVOホール 開場15:30/開演16:00
PRESENT!

沢山のご応募、お待ちしています!
●プレゼント応募期間 2017年4月21日(金)~2017年6月4日(日)
●プレゼント当選者発表 2017年6月7日(水)
※プレゼントの応募受付は終了しました。
たくさんのご応募ありがとうございました。
当選者の方はコチラ!
たかや さん
おめでとうございます!
(※プレゼント当選者には、アジアンビートから直接メールが届きます。)
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