- ホーム
- JAPAN! JAPAN! JAPAN!
- 第17回 日本を訪ねたい海外の若者は無数にいる。では、日本の...
第17回 日本を訪ねたい海外の若者は無数にいる。では、日本の財産って何?
2009年11月、モスクワで開催されたJapan Pop Culture Festival(現J Fest)の企画にかかわり、実際にステージに立つまで、モスクワが心の故郷のように感じることになるとは思いもしなかった。
第60回 マイ文化外交②カワイイ大使との世界行脚から、中国へ、そしてアイドルとの出会い
今年の初冬も再びその地を踏む予定だ。いまから楽しみでならない。
計3回のモスクワ行きを通して、そこには大切な友人がたくさんできた。その一人、マリヤさんが念願の日本旅行を実現させたのはこの夏のことだった。
マリヤさんには、私がモスクワに行くたびに、取材をはじめたくさんのことで協力してもらっている、私の文化外交の同志ともいえる若者だ。独学で勉強している日本語も会うたびに上達していっている。
毎月のように海外からたくさんの友人が日本の地を踏む。できる限り東京を案内してあげたいと思うのだが、私自身が東京にいる時間が限られているという問題もあり、残念ながらすれ違いになってしまうことも多い。今回のマリヤさんの東京一人旅は、幸いにも私のスケジュールも過密でない時期だった。
第60回 マイ文化外交②カワイイ大使との世界行脚から、中国へ、そしてアイドルとの出会い
今年の初冬も再びその地を踏む予定だ。いまから楽しみでならない。
計3回のモスクワ行きを通して、そこには大切な友人がたくさんできた。その一人、マリヤさんが念願の日本旅行を実現させたのはこの夏のことだった。
マリヤさんには、私がモスクワに行くたびに、取材をはじめたくさんのことで協力してもらっている、私の文化外交の同志ともいえる若者だ。独学で勉強している日本語も会うたびに上達していっている。
毎月のように海外からたくさんの友人が日本の地を踏む。できる限り東京を案内してあげたいと思うのだが、私自身が東京にいる時間が限られているという問題もあり、残念ながらすれ違いになってしまうことも多い。今回のマリヤさんの東京一人旅は、幸いにも私のスケジュールも過密でない時期だった。

声優の上坂すみれはじめ、私の周りの友人たちも、忙しいスケジュールのなか、マリヤさんの東京案内に要所要所で同行してくれることになった。マリヤさんも上坂すみれも、ロシアでのイベントがなければそもそも出会ってなかったのだ。縁とは不思議なものである。
第13回 ロシアを愛してやまない声優、上坂すみれが伝えたいこと、したいこと、その思い
日本人の若い彼らもじつは、たとえば下町などにそれほど詳しいわけではない。海外の友人に東京を案内するということは、自らの東京体験でもあるわけなのだ。こうして、日本の魅力を再発見していくことは、彼ら自身にもプラスになっていくことだろう。
第13回 ロシアを愛してやまない声優、上坂すみれが伝えたいこと、したいこと、その思い
日本人の若い彼らもじつは、たとえば下町などにそれほど詳しいわけではない。海外の友人に東京を案内するということは、自らの東京体験でもあるわけなのだ。こうして、日本の魅力を再発見していくことは、彼ら自身にもプラスになっていくことだろう。


東京に着いたマリヤさんと私がまず待ち合わせた場所は、ラフォーレ原宿前だった。海外の友人との待ち合わせには、この場所を選ぶことが多い。ラフォーレをベースに原宿の街を案内できることと、原宿の駅におりて「ラフォーレ原宿」と誰かに尋ねればたいていの人が道を教えてくれるからだ。
「日本人はほんとうに親切ですね。ラフォーレの場所をていねいに教えてくれました」
マリヤさんの開口一番もそれだった。日本人の好感度もあがって一石二鳥ではないか。
上野のアメヤ横町や浅草界隈を散策したり、東京タワーに登ったり、もんじゃ焼きに初挑戦したり。こうして海外の若者の目線で日本を見ていくと、日本がいかにオリジナルで面白い国であるかが改めてよくわかってくる。
「日本人はほんとうに親切ですね。ラフォーレの場所をていねいに教えてくれました」
マリヤさんの開口一番もそれだった。日本人の好感度もあがって一石二鳥ではないか。
上野のアメヤ横町や浅草界隈を散策したり、東京タワーに登ったり、もんじゃ焼きに初挑戦したり。こうして海外の若者の目線で日本を見ていくと、日本がいかにオリジナルで面白い国であるかが改めてよくわかってくる。




私たち日本人にとって当たり前のものは、日本を一歩離れれば財産のようなものばかりなのだ。日本が世界に誇れるものを考えていったとき、その根底には東洋の島国という地理的条件がある。ワンアンドオンリーのものを作りやすい環境なのだ。1億人を越える人々が暮らせる島国がアジアの東端に存在し、そこにわれわれが生活しているという奇跡をまず頭に刻むべきだろう。
日本という国は観光ということに関して、自分自身の価値を正直、世界に対してこれまで自信に持ってこなかったのではないだろうか。だが、青い鳥は近くにいると見えないではないが、なんていうことはない、私たちが暮らす、この街自体も世界から見れば一大観光資源なのである。
では、もっと海外の人に日本を訪ねてきてもらうにはどうすればよいのか?
クールジャパンという言葉を掲げながらも、どこかチグハグな感が強い日本政府の戦略と同じような状況を感じることが多いなか、もっと本質的に観光政策を考える時期が来ていると、海外からの友人と日本を歩くたびに思うのだ。
日本という国は観光ということに関して、自分自身の価値を正直、世界に対してこれまで自信に持ってこなかったのではないだろうか。だが、青い鳥は近くにいると見えないではないが、なんていうことはない、私たちが暮らす、この街自体も世界から見れば一大観光資源なのである。
では、もっと海外の人に日本を訪ねてきてもらうにはどうすればよいのか?
クールジャパンという言葉を掲げながらも、どこかチグハグな感が強い日本政府の戦略と同じような状況を感じることが多いなか、もっと本質的に観光政策を考える時期が来ていると、海外からの友人と日本を歩くたびに思うのだ。

J Pop Culture 見聞録←バックナンバー一覧はこちらから
JAPAN! JAPAN! JAPAN!←バックナンバー一覧はこちらから
執筆者:櫻井孝昌氏プロフィール

ツイッターでも海外情報発信中 http://twitter.com/sakuraitakamasa/
毎週水曜日更新!
※次回は、2年8カ月ぶりのライブを成功。復活したアンティック-珈琲店-に密着。
※次回は、2年8カ月ぶりのライブを成功。復活したアンティック-珈琲店-に密着。