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博多あかちょこべ

超個性派うどんをひっさげたうどん居酒屋。

櫛田神社のほど近くに店を構えるのがうどん居酒屋の先駆けとして知られる「博多あかちょこべ」です。「うどん発祥の地という説がある博多。その当時の麺をイメージし、独自に再現してみたんです」という店主・井上さん。その麺はやや茶色みを帯びていて、ところどころに点々があります。この点に見える粒が胚芽です。噛み締めると素朴な甘みがじわじわと広がり、やわらかながら、しなやかなコシが感じられます。出汁は京都の問屋から仕入れた鰹節や昆布といった食材でとり、豊かな旨味を表現。これらの麺と出汁を土台に、基本のごぼう天うどんなどは置きつつも、アイデアマンの井上さんは他で食べられない個性派メニューを用意しています。二大名物がやかんを利用した「ずぼらうどん」、そして一度で三度楽しめる「元祖キーマカレーうどん」です。前者はうどんをやかんに入れて提供し、納豆などが入ったつけ汁で食べる釜揚げうどん。後者は、キーマカレーがかかったうどんをまずはそのまま味わい、途中、エビと胡椒が効いた揚げ玉を投入して味わいの変化を楽しみ、最後は出汁をかけて食べます。これらは昼夜問わず注文OK。夜は多彩な一品料理を食べ、そのままオリジナルうどんで締める流れは、一度知るとヤミツキになります。




TEXT & PHOTO BY: 山田祐一郎
店舗情報
博多あかちょこべ
住所:福岡県福岡市博多区冷泉町7-10 ※福岡市営地下鉄「中洲川端」駅より徒歩5分
電話:092-271-0102
席数:34席
営業時間:11:30~14:00、18:00~23:00(LO)、日祝は昼営業のみ
定休日:不定
※情報は全て2018年10月のものです。
WRITER PROFILE

1978年、福岡県生まれ。2003年、福岡市内の編集プロダクションに就職し、ライターとしてのキャリアをスタート。福岡で発行されている情報誌、飲食関連の専門誌などの原稿執筆に携わる。2012年8月、「KIJI (キジ)」を設立。ヌードルライターという肩書きで活動を開始。同年にwebサイトも立ち上げ、日々食した麺の記録をWEBマガジン「その一杯が食べたくて。」として連載する。2015年7月に福岡初・福岡発のうどんカルチャーブック「うどんのはなし 福岡」、2019年3月には福岡市内を中心におすすめの麺 (うどん、ラーメン、ちゃんぽんなど) を幅広く紹介した「ヌードルライター 秘蔵の一杯 福岡」を上梓。「一日一麺」をモットーに、美味しい麺との出会いを求め、国内のみならず海外にも足を運んでいる。ヌードルファンの熱い視線を集めている。
■ 関連サイト
・KIJI: http://ii-kiji.com/
・麺のwebマガジン「その一杯が食べたくて。」: http://ii-kiji.com/sonoippai
・アプリ版「KIJI NOODLE SEARCH」: http://ii-kiji.com/app