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木屋 (きや)

博多のど真ん中で街の胃袋を支える

福岡市営地下鉄祇園駅から徒歩3分ほどの路地裏に佇む「木屋」(きや) は、昭和元年 (1926) に創業した老舗店です。近くには櫛田神社もあり、まさに博多の中心地という立地。三代目・阿部泰介さんも先代と同じく生粋の博多っ子で、福岡を代表する祭り・山笠に参加する人物です。
創業当時はうどん専門店ではなく、定食なども出す食堂だったそう。その後、うどんが安定した人気を獲得するようになり、うどんを中心とした店になっていきました。ただ、そんな食堂時代の名残から、昼にはおかずと小鉢が付く定食を、夜には居酒屋料理を提供し、近隣のサラリーマンたちの舌を楽しませています。
創業当時はうどん専門店ではなく、定食なども出す食堂だったそう。その後、うどんが安定した人気を獲得するようになり、うどんを中心とした店になっていきました。ただ、そんな食堂時代の名残から、昼にはおかずと小鉢が付く定食を、夜には居酒屋料理を提供し、近隣のサラリーマンたちの舌を楽しませています。

木屋のうどんは、博多うどんの王道スタイルです。茹でおきのやわらかな麺に合わせるのは、代々レシピを守ってきた金色のつゆ。一番人気のごぼう天うどんや丸天うどんなどの単品も人気ですが、日替わりのおかずが付くうどん定食やかしわめし付きのセットもおすすめ。「ここはビジネス街ですから、毎日のように来てくれるお客さんも多いんです。だから10円の値上げでも命懸け」という阿部さん。その言葉に、博多の街と共に歩む老舗うどん店の矜持を感じました。
ごぼう天うどんは麺と馴染むようにゴボウを細切りにしていて、その心配りが嬉しい限り。かしわめしとの最強コンビでご堪能あれ。
ごぼう天うどんは麺と馴染むようにゴボウを細切りにしていて、その心配りが嬉しい限り。かしわめしとの最強コンビでご堪能あれ。





TEXT & PHOTO BY: 山田祐一郎
店舗情報
木屋 (きや)
住所:福岡市博多区冷泉町2-34
電話:092-291-6758
席数:30席
営業:11:30~15:00/17:00~22:00 (OS21:15)、土曜11:30~18:00、祝日11:30~15:00
定休:日曜
※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間や定休日が記載された内容と異なる場合があります。来店時は事前に電話などでご確認ください。
※情報は全て2021年6月のものです。
WRITER PROFILE

1978年、福岡県生まれ。2003年、福岡市内の編集プロダクションに就職し、ライターとしてのキャリアをスタート。福岡で発行されている情報誌、飲食関連の専門誌などの原稿執筆に携わる。2012年8月、「KIJI (キジ)」を設立。ヌードルライターという肩書きで活動を開始。同年にwebサイトも立ち上げ、日々食した麺の記録をWEBマガジン「その一杯が食べたくて。」として連載する。2015年7月に福岡初・福岡発のうどんカルチャーブック「うどんのはなし 福岡」、2019年3月には福岡市内を中心におすすめの麺 (うどん、ラーメン、ちゃんぽんなど) を幅広く紹介した「ヌードルライター 秘蔵の一杯 福岡」を上梓。「一日一麺」をモットーに、美味しい麺との出会いを求め、国内のみならず海外にも足を運んでいる。ヌードルファンの熱い視線を集めている。
■ 関連サイト
・KIJI: http://ii-kiji.com/
・麺のwebマガジン「その一杯が食べたくて。」: http://ii-kiji.com/sonoippai
・アプリ版「KIJI NOODLE SEARCH」: http://ii-kiji.com/app