津田屋官兵衛

全国へと広がる「豊前裏打会」の総本山

「豊前裏打会 (ぶぜんうらうちかい)」(以下、裏打会) という名が広く知られるようになったのは、ここ10年くらいのこと。裏打会は北九州を中心に2019年5月現在で全国36店舗を展開するうどんグループです。その立ち上げの中心人物が「津田屋官兵衛 (つだやかんべえ) 」の店主・横山和弘さん。JR日豊本線下曽根駅が最寄りのこの店は、裏打会の総本山とされています。
裏打会の最大の特徴は、2.5mmとかなりの細麺ながらも、もっちりとした食感があるうどんです。コシが強い麺を作るために国産小麦と外国産小麦を独自の比率でブレンドした「裏打会専用粉」を使用。横山さんは「北九州はもちろん、福岡を見渡してもこれまでに存在しなかった個性的で、特殊なうどんだったので、当初は『うどんじゃない』という意見もありましたよ。ただ、これが良いと思って続けてきたから今があると思っています」と笑顔を見せます。現在71歳ながらも、現役バリバリ。今も第一線で厨房に立ち、麺を茹でる横山さんの姿は、同じ男としてグッとくるものがあります。
基本の型は同じですが、実は同じ裏打会でも、店ごとに店主の裁量である程度のアレンジが許されています。例えば、裏打会メンバーの中には〝三たて〟 (打ちたて、切りたて、茹でたて) で麺を仕上げる店もありますが、津田屋官兵衛ではあらかじめ麺の状態に切ってから長時間熟成させ、それを茹でたてで提供しています。「私が目指すのはもちもち感よりも、つるりとした口当たりと喉越しの良さ。このやり方のほうが狙い通りの麺に仕上がるんですよ」。試行錯誤の中で進化する津田屋官兵衛のうどんは、今や名物になっているフリスビー状の大きなごぼう天がのる「ごぼう天うどん (520円) 」のほか、一番人気の「肉ごぼう (720円) 」、暑い時期にグーンと注文が増える「野菜天ぶっかけ (680円) 」、この津田屋官兵衛だけのオリジナルメニュー「官兵衛火薬 (880円) 」で楽しめますよ。丼ものもハイクオリティなので、ミニ丼セットもおすすめです。
裏打会の最大の特徴は、2.5mmとかなりの細麺ながらも、もっちりとした食感があるうどんです。コシが強い麺を作るために国産小麦と外国産小麦を独自の比率でブレンドした「裏打会専用粉」を使用。横山さんは「北九州はもちろん、福岡を見渡してもこれまでに存在しなかった個性的で、特殊なうどんだったので、当初は『うどんじゃない』という意見もありましたよ。ただ、これが良いと思って続けてきたから今があると思っています」と笑顔を見せます。現在71歳ながらも、現役バリバリ。今も第一線で厨房に立ち、麺を茹でる横山さんの姿は、同じ男としてグッとくるものがあります。
基本の型は同じですが、実は同じ裏打会でも、店ごとに店主の裁量である程度のアレンジが許されています。例えば、裏打会メンバーの中には〝三たて〟 (打ちたて、切りたて、茹でたて) で麺を仕上げる店もありますが、津田屋官兵衛ではあらかじめ麺の状態に切ってから長時間熟成させ、それを茹でたてで提供しています。「私が目指すのはもちもち感よりも、つるりとした口当たりと喉越しの良さ。このやり方のほうが狙い通りの麺に仕上がるんですよ」。試行錯誤の中で進化する津田屋官兵衛のうどんは、今や名物になっているフリスビー状の大きなごぼう天がのる「ごぼう天うどん (520円) 」のほか、一番人気の「肉ごぼう (720円) 」、暑い時期にグーンと注文が増える「野菜天ぶっかけ (680円) 」、この津田屋官兵衛だけのオリジナルメニュー「官兵衛火薬 (880円) 」で楽しめますよ。丼ものもハイクオリティなので、ミニ丼セットもおすすめです。





TEXT & PHOTO BY: 山田祐一郎
店舗情報
津田屋官兵衛
住所: 福岡県北九州市小倉南区津田新町3-3-20 ※JR日豊本線「下曽根」駅より徒歩14分
電話: 093-475-7543
席数: 20席
営業時間: 11:00~16:00 (OS 15:30) ※売り切れ次第終了
定休日: 日曜、第1月曜
公式サイト: https://www.tsudaya.com/
※情報は全て2019年5月のものです。
WRITER PROFILE

1978年、福岡県生まれ。2003年、福岡市内の編集プロダクションに就職し、ライターとしてのキャリアをスタート。福岡で発行されている情報誌、飲食関連の専門誌などの原稿執筆に携わる。2012年8月、「KIJI (キジ)」を設立。ヌードルライターという肩書きで活動を開始。同年にwebサイトも立ち上げ、日々食した麺の記録をWEBマガジン「その一杯が食べたくて。」として連載する。2015年7月に福岡初・福岡発のうどんカルチャーブック「うどんのはなし 福岡」、2019年3月には福岡市内を中心におすすめの麺 (うどん、ラーメン、ちゃんぽんなど) を幅広く紹介した「ヌードルライター 秘蔵の一杯 福岡」を上梓。「一日一麺」をモットーに、美味しい麺との出会いを求め、国内のみならず海外にも足を運んでいる。ヌードルファンの熱い視線を集めている。
■ 関連サイト
・KIJI: http://ii-kiji.com/
・麺のwebマガジン「その一杯が食べたくて。」: http://ii-kiji.com/sonoippai
・アプリ版「KIJI NOODLE SEARCH」: http://ii-kiji.com/app