やお八うどん
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二代に渡って愛される下町の人情うどん

地下鉄西新駅から徒歩すぐの場所にある「やお八 (やおはち) うどん」。創業はおよそ40年前で、先代が店を手放そうとした際、「なくしたくない」という思いから、かつてアルバイトとして働いていた馬東敏 (ば・とうびん) さんが店を譲り受け、のれんを守っています。明るく、気さくな人柄の馬さんの代になってなってからも、「うまい、安い、早い」という先代からのスタイルを守り、営業を続けています。

うどんの品書きはシンプルで、かけうどん、ざるうどんをベースに、お好みでトッピングを組み合わせて楽しみます。例えばごぼう天は100円、日替わりの野菜天は100円といったように、トッピングは基本的に100円。月見やきつねは50円、かき揚げが150円、一番高価な牛肉でも250円と、どれも値頃感があります。


うどんの味は先代から習い、忠実に再現。麺は手打ちで、博多らしい茹で置き仕上げです。昆布を主体にとった出汁は、風味が飛ばないよう、少量ずつ湯煎で温めているというこだわりが嬉しい限り。馬さんは「アルバイト時代から、この街の人々は私が外国人だからといって色眼鏡で見ることはありません。日本人は人情があるという印象ですが、中でもこの西新は特に親切だと思います。私自身心細かった時代から優しくしてもらった恩返しをしていきたいですね」と微笑みます。



TEXT & PHOTO BY: 山田祐一郎
店舗情報
やお八うどん
住所 福岡市早良区西新4-9-3
電話 080-3228-5744
席数 11席
営業 9:30~22:00頃
定休 盆、年末年始 ※来店時は事前に電話などでご確認ください。
※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間や定休日が記載された内容と異なる場合があります。来店時は事前に電話などでご確認ください。
※情報は全て2021年12月のものです。
WRITER PROFILE

1978年、福岡県生まれ。2003年、福岡市内の編集プロダクションに就職し、ライターとしてのキャリアをスタート。福岡で発行されている情報誌、飲食関連の専門誌などの原稿執筆に携わる。2012年8月、「KIJI (キジ)」を設立。ヌードルライターという肩書きで活動を開始。同年にwebサイトも立ち上げ、日々食した麺の記録をWEBマガジン「その一杯が食べたくて。」として連載する。2015年7月に福岡初・福岡発のうどんカルチャーブック「うどんのはなし 福岡」、2019年3月には福岡市内を中心におすすめの麺 (うどん、ラーメン、ちゃんぽんなど) を幅広く紹介した「ヌードルライター 秘蔵の一杯 福岡」を上梓。「一日一麺」をモットーに、美味しい麺との出会いを求め、国内のみならず海外にも足を運んでいる。ヌードルファンの熱い視線を集めている。現在は父の代から続く製麺業を継ぎ、製麺所「山田製麺」の代表として、麺づくりにも取り組む。
■ 関連サイト
・KIJI: http://ii-kiji.com/
・麺のwebマガジン「その一杯が食べたくて。」: http://ii-kiji.com/sonoippai
・アプリ版「KIJI NOODLE SEARCH」: http://ii-kiji.com/app